飲酒運転事故で裁判を受けるも、法廷で経済的困難を訴えた女優キム・セロンがアルバイト中の写真を公開し、偽りの疑惑に包まれた。
これに対してキム・セロン側は、繰り返し生活苦を主張している。3月14日、キム・セロンの弁護人はあるメディアを通じて「生活苦でアルバイトをしているのは事実」とし、「飲酒運転事故による違約金自体が相当で、多くの債務を抱え込んだ状況」と伝えた。
続いて「この間、所得は(キム・セロンの)両親の事業資金や家族の生活費として全て使われた」とし、「アルバイトで生計を維持するほかなく、所属会社から負うことになった借金も、どのように返済しなければならないのか途方に暮れている状況」と付け加えた。
なお報道によると、キム・セロンは事故を起こした時点から事実上、財産がないに等しく、事故を起こした車両が唯一の財産だったという。
キム・セロンは昨年5月18日8時頃、ソウルで飲酒運転をし、街路樹や変圧器などに数回ぶつかって逃走した疑いが持たれている。
これに対し、8日に行われた初公判(道交法違反容疑)で罰金2000万ウォン(約200万円)を求刑された。キム・セロンは同日、取材陣に裁判後の近況を尋ねられると「アルバイトをしながら過ごしている」と話していた。
そして11日、キム・セロンはSNSを通じて、あるコーヒーチェーン店でアルバイト中の写真を公開し、再び波紋が呼んでいる。
このコーヒーチェーンは、キム・セロンが同店舗で正式に働いたことはないとし、キム・セロンの友人が昨年ある店舗で働いていたと店主が記憶していると明らかにした。しかし、キム・セロンの友人も、昨年9月に辞めた状態だという。
加えて衛生問題まで浮上。キム・セロンが公開した写真には、手袋を着用した状態で髪を結ぶなどの衛生観念を守らない行動が収められていた。
キム・セロンはこの写真で生活苦を立証しようとしたが、かえって新たな問題を提供してしまったわけだ。
また公判後、キム・セロンが選任した弁護人は韓国大手法律事務所に所属し、元部長検事という経歴を持つ代表弁護士という報道が出たことから、どこからそのような高額な弁護士費用が出たのかなどの疑問が噴出。生活苦に対する説得力がなくなるという指摘も続いている。
あらゆる問題に包まれているキム・セロンの宣告公判は、来る4月5日に開かれる予定だ。
◇キム・セロン プロフィール
2000年7月31日生まれ。9歳から子役として活動を始め、スクリーンデビューとなった2009年公開の主演映画『冬の小鳥』では孤児院に捨てられた少女を熱演。カンヌ国際映画祭に韓国の役者史上最年少で招待された。2010年に公開された『アジョシ』ではウォンビンと共演し、大韓民国映画大賞新人女優賞を最年少で受賞した。現在は実力派女優として多方面に活躍。特に、2019年に韓国で放送されたドラマ『レバレッジ:詐欺操作団』では、凄腕の女泥棒役を見事に演じて魅力的な姿を披露した。
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