女優キム・ヘス(52)、イ・ヨンエ(52)、チョン・ドヨン(50)。彼女たちの名前は、今も当たり前のように頻繁に目にする。
50代になっても強烈な印象を残し続けているからだ。
観客や視聴者の脳裏に強烈な印象を残したキャラクターを中心に、彼女たちがさらに活躍することを願う気持ちだ。
韓国コンテンツを通じて活躍する女優たちの心強い支柱と見ても差し支えない。
キム・ヘス
キム・ヘスこそ最も映画的な想像を、最も映画らしく見せる重みのある女優だ。キャラクターの性質を問わず、キム・ヘスだからこそ可能なキャラクターに仕上げていく。
キム・ヘスは映画『タチャ イカサマ師』で“チョン・マダム”の姿をぞっとするほど上手く表現し、「女優キム・ヘス」の存在感を強く印象付けた。これまでの作品で見せていたイメージから抜け出して領域を拡張し、また彼女の魅力が無尽蔵だということを証明した。
キム・ヘスが持つ圧倒的なパワーと独特の人間味。この2つが共存する彼女は、常に自分のキャラクターを活用できる。
『未成年裁判』(2022)と『シュルプ』(2022)は、冒険を楽しんだキム・ヘスの軌跡がそのまま現れているフィルモグラフィーだ。
イ・ヨンエ
パク・チャヌク監督の“復讐3部作”は、イ・ヨンエが演じた『親切なクムジャさん』(2005)が最後に完成した。1990年にCMデビューしたイ・ヨンエは、『宮廷女官チャングムの誓い』(2003)というドラマを通じて、韓流スターに生まれ変わった。
パク監督の『JSA』(2000)、『親切なクムジャさん』(2005)、そしてホ・ジノ監督の『春の日は過ぎゆく』(2001)は、イ・ヨンエの新しい一面が隠れていることを発見できる映画だった。イ・ヨンエにとって『調査官ク・ギョンイ』(2021)は、自分の枠を破ったキャラクターだった。
代わりのいないエレガントさとユニークさ。二度とこんな女優を見つけることはできないような不安さえ感じる。
チョン・ドヨン
そもそもチョン・ドヨンはドラマ、犯罪アクション、ロマンスなど多様なジャンルを巧みに行き来しながら演技力を誇示してきた。ファンタジーなキャラクターも、彼女の目と台詞、言葉遣いを通じて、まるで現実で見られるようなリアリティを獲得した。
現実に足を踏み入れたチョン・ドヨンの解釈力と表現力は、その物語に正確に符合するキャラクターの存在感として確認することができた。
今年初めに放送を開始したドラマ『イルタ・スキャンダル』(2023)は、そんな点を再確認できる新しく輝かしい成果だ。
(記事提供=OSEN)
◇キム・ヘス プロフィール
1970年9月5日生まれ。韓国・釜山出身。中学3年生のときにCMモデルをはじめ、1986年に映画デビュー。以降、映画やドラマで数々の賞を受賞。1999年に主演したドラマ『グッキ』は、2006年に日本のNHK-BS2でも放映されたことも。主な出演作にドラマ『オフィスの女王』『シグナル』、映画『10人の泥棒たち』『コインロッカーの女』『修羅の華』『国家が破産する日』『ハイエナ -弁護士たちの生存ゲーム-』など。
◇イ・ヨンエ プロフィール
1971年1月31日生まれ。ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』で主人公チャングムを演じ、日本でも人気を博す。2008年に在米韓国人の実業家チョン・ホヨンと結婚し、2011年に双子を出産した。主な出演作は映画『JSA』(2001年日本公開)、『親切なクムジャさん』(2005年日本公開)、『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』(2020年日本公開)、ドラマ『師任堂(サイムダン)、色の日記』『調査官ク・ギョンイ』など。
◇チョン・ドヨン プロフィール
1973年2月11日生まれ。2007年に映画『シークレット・サンシャイン』で我が子を失った母親の姿を熱演し、第60回カンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞。カンヌ女優として世界的に人気を集めた。2015年に韓国版『グッド・ワイフ』の主演を務めたことでも知られる。
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