K-POPのアベンジャーズSuperM、過去の豪華ユニットやBTSと何が違うのか

2019年10月04日 K-POP #EXO #SHINee

これまでK-POP界“最高集団”とされてきたSMエンターテインメントが、ポップスの本場であるアメリカ市場を狙って切り札を出した。

韓国最大規模の企画会社SMエンタが、自社最高の人気アイドルを集めたアベンジャーズ級チームを稼動させ、話題を呼んでいる。

SHINee、EXO、NCT127、中国グループのWayVのエースたちで構成された「SuperM」は韓国歌謡界に久しぶりに登場したオールスター級の大型プロジェクトだ。

SuperMはSHINeeのテミン、EXOのベクヒョンとカイ、NCT 127のテヨンとマーク、中国グループWayVのルーカスとテンなど7人のメンバーで構成された連合チームだ。

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10月4日、初のミニアルバム『SuperM』を発売し、タイトル曲の『Jopping』を引っ提げて活動を開始する。

SuperM

SuperMの「M」は、「マトリックス&マスター(MATRIX&MASTER)」の略字で、優れたアーティストが集まり、スーパーシナジーを提供するという意味を含んでいる。

記者会見でベクヒョンはこのチームについて「7人で構成された連合チームだ。メンバーのごとの個性と経験を通じてスーパーシナジーを生み出したい。シナジー効果でスーパーパワーな姿を広く知らせたい」と意欲を示した。

特定の所属会社の複数のグループのメンバーが集まり、オールスター級またはアベンジャーズ級のプロジェクトを稼動させるのは今回が初めてではない。

1999年に同じ時期活動して大きな話題を集めたYGファミリーとブロスがあった。

YGファミリーは1999年にヤン・ヒョンソク、JINUSEAN、1TYM、ペリーなどが参加した1枚目のアルバムを発売し、2002年にはSE7ENやG-DRAGONなどが参加した2枚目のアルバムを発売した。

Roo’raの元メンバーであるイ・サンミンは、そのYGファミリーに対抗する大型プロジェクトとしてブロスの名でアルバムを発表。Roo’ra、DIVA、Chakra、ボビー・キムなど14人のアーティストを集めてアルバムを発表したこともある。

では、このYGファミリーやブロスとSuperMは、どのように違うのか。

ある歌謡関係者は「YGファミリー、ブロスはヒップホップという特定ジャンルで活動するクルー概念が強かった。特に、YGファミリーは所属レーベルのヒップホップイメージを強化しようという意図もあった。ただ、活動領域は国内に限られていた」とし、「SuperMは音楽ジャンルよりも、メンバー一人ひとりの力量がどのようなシナジーを起こすかにより重点を置いたチームだ。国内よりもアメリカなど西欧市場を狙ったプロジェクトだという点も違う」と述べた。

実際、SuperMの今後の活動舞台はアメリカが主になる見込みだ。

BTS(防弾少年団)を筆頭にMONSTA X、GOT 7などアメリカ市場で大きな反響を得るアイドルが増えている状況で、NCT127も活発に活動してきたものの、アメリカ市場でSMの地位にふさわしい成績はまだ出ていないのが事実だ。そんな状況下でSuperMは、SMの“会心のカード”というわけだ。

SuperMの活動は、主に北米になる見通しだ。

SuperMはミニアルバム発売に先立ち、10月4日昼12時(米国西部時間)にロサンゼルスのハリウッドで現地メディアおよび音楽関係者などを対象にしたプレミアイベントを実施する予定で、同日の行事はYouTubeのSMTOWNチャンネルを通じて生中継される。

また、11月11日のテキサスのディキーズ・アリーナ(Dickies Arena)を皮切りに、シカゴのユナイテッド・センター(United Center)、ニューヨークのマディソンスクエアガーデン(Madison Square Garden)と続き、来年にはロサンゼルスのザ・フォーラム(The Forum)、シアトルのショーウェア・センター(ShoWare Center)、カナダ・バンクーバーのロージャス・アリーナ(Rogers Arena)など北米主要都市で「We Are The Future Live」と題した公演も開催される。

別の歌謡関係者は、「国内で数十年間かけてK-POPアイドル・システムを構築し、トップに君臨してきたSMエンターテインメントだが、ポップスの本場であるアメリカ市場で事実上初めてトップに躍り出た韓国のチームは、BTSだ。SuperMはBTSの成功に大きな刺激を受けたSMが、自分たちのやり方で試みる挑戦だ」と解釈した。

同関係者はさらに、「SuperMは、BTSが樹立し、いくつかのチームがそれに続いた成功方程式とは異なるアプローチで米国市場に挑戦しようとしている。SNSチャンネルを活発に稼動し、さまざまな活動を通じて着実にファン層を固めた他のチームと違い、SuperMはSMの人気アイドルを集め、最初からマンモス級の規模で北米市場で活動を始める方式を選んだ」と分析した。

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