本作の脚本を手がけたキム・ウンスク作家は、「手紙を読むドンウンの声は淡々としているが、その中にあるすべての内容は悲鳴」とし、手紙という設定を通じて「時間が経っても癒されないドンウンの傷を見せたかった」と話している。
そして「ナレーションを通じて、ヨンジンのすぐ傍で囁くような感じを出したかった」というソン・ヘギョは、「モニターで自分の演技を見て、私にはこういう表情もあったんだなと感じた時に悦びを感じた」とし、これまで見られなかったソン・ヘギョの冷たく傷だらけの顔を期待させた。
またドンウンの復讐を助けるヨジョンの「やります、暴れん坊。やつらの中で誰から殺してあげましょうか?」、ヒョンナムの「味方になりたいです。殺してあげます」という強烈な言葉も目から離れない。
「不明だが、何か確実なことがあるキャラクター」とヨジョンを表現したイ・ドヒョンは、ドンウンとの連帯、あるいは恋愛のような関係を成すという。
アン・ギルホ監督は「ドンウンとヨジョンは大きな傷を持って生きていく人物で、2人が会った時には明るい部分もあるが、寂しい部分もたくさんあると思う」として2人の関係性を明かしている。
ヒョンナムは自身が持つ傷によってドンウンと熱く連帯し、助力者としてドンウンにとっての“グローリー(栄光)”のような存在になってくれる。ヨム・ヘランは「ドンウンはすべての人物の中で、ヒョンナムに初めて真実の笑いを見せてくれる。固い意思のなかにも人間味と温かさも感じることができ、本当にジーンとする瞬間」とし、2人の熱い友情がもたらすカタルシスを期待させた。
一方、冷酷な復讐の対象である加害者集団にも視線が集まる。