韓国大手芸能事務所代表のモラルハザード…家族や関係不明の女性にまで会社のお金で“支援”、総額は?

2022年12月01日 話題

歌手兼俳優イ・スンギとの精算問題で葛藤を見せている芸能事務所HOOKエンターテインメントのクォン・ジニョン代表が、法人カードを放漫に使ってきた状況が暴露されて注目を集めている。

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韓国メディア『ディスパッチ』によると、クォン代表は2016年1月から2022年7月までの6年7カ月の間、ショッピング、航空、食事、病院診療、美容、買い物など個人的な用途で計28億ウォン(約2億8000万円)を法人カードで決済した。

弟や母親、関係不明の女性にも

同期間、クォン代表が受け取った年俸は26億ウォン(約2億6000万円)だった。決して少なくない年俸だが、それとは別に法人カードで莫大な金額を使っていたわけだ。ブランド品のショッピングだけで1億8000万ウォン(約1800万円)を使い、航空や宿泊に3300万ウォン(約330万円)、食事代で1700万ウォン(約170万円)、ゲームマネー決済などにも使った。

(写真提供=HOOKエンターテインメント)クォン・ジニョン代表

家族にもお金を支援した。

弟を職員として登録し、2014年から毎年4500~7200万ウォン(約450~720万円)の月給を与え、2021年の退職金まで計5億2000万ウォン(約5200万円)を支払った。彼の母親もHOOKエンターテインメントの法人カードを6年間で1億300万ウォン(約1030万円)も使った。

そうかと思えば、ブランド品売り場の職員だったA氏にも月限度1000万ウォン(約100万円)の法人カードを提供していたことが確認された。クォン代表とどんな関係なのか不明のA氏は、1年半の間、ショッピングや美容、バレエ、洗車などの用途で計1億800万ウォン(約1080万円)を使用した。

業務上の目的で使わなければならない法人カードを個人的な目的で流用したとすれば、深刻な背任や横領の問題が発生する。被害額の規模、使途、常習性などを考慮すれば、韓国屈指のエンターテインメント会社代表の衝撃的なモラルハザードだ。

一方で18年間、137曲の歌を発表したものの音源の精算金額が「0ウォン」で、訴訟を予告した所属事務所の歌手イ・スンギの法人カードの使用には徹底した姿を見せた。

クォン代表はイ・スンギのマネージャーに「勤務時間以外は食事代を個人カードで決済するよう誘導せよ」「車両の洗車をこれ以上するのは無理だ。支出を控えろ」などと、携帯メールを送ったりした。

他者の法人カードの使用に対しては誰よりも厳格に指示したが、自分は法人カードを湯水のごとく使ったわけだ。故意による背任横領と見るしかない部分だ。

横領という疑惑が浮上したクォン代表は11月30日、「会社HOOKエンターテインメントにも、そして今の所属芸能人にもいかなる被害も出ないことを願う。改めて申し訳ない気持ちを伝える」と頭を下げた。

続けて「イ・スンギ氏と関連した争いにも完全に責任を負う姿勢にし、私が負わなければならない責任に対して回避せず、個人財産を処分して責任を負うようにする」という立場を明らかにした。

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