撮影終盤に鎖骨を折った彼女は「今は大丈夫。かなり回復した。リハビリにも行って普通の生活に戻ってきている」と笑いながら近況を語った。続いて、『ゴールデンスプーン』について「2022年をともにしたドラマなので、私にとってより意味深い」と力を込めて話した。
「現場でナ・ジュヒなの?と言われることが多かった」と明かすチョン・チェヨン。演じた役柄と似ている点について、「明るい姿かな。60~70%くらい似てる」とし、「10代から30代までの年の流れを表現するために、台本を読み込んだ」と話した。
女優として活動の幅を広げた彼女にとって、『ゴールデンスプーン』はターニングポイントにもなった。「もっと頑張らなきゃと強く思った。女優としてもっと頑張ってみたいと感じさせてくれた作品」と、ドラマに対する強い愛情を表現した。Netflixドラマ『恋慕』に続き、『ゴールデンスプーン』もともにしたスタッフに対し、感謝の気持ちも大きかったそうだ。
チョン・チェヨンは新しくBHエンターテインメントに籍を移し、女優として本格的な歩みを始めた。俳優イ・ビョンホン、『トンイ』出演したハン・ヒョジュ、『イ・サン』ハン・ジミン、チュ・ジャヒョン、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』主演のキム・ゴウン、パク・ヘスなど、有名な先輩俳優らがBHエンターテインメントに所属している。
チョン・チェヨンは「会社を行き来しながらすれ違っても挨拶だけしている。話をまともに交わせられない。後々親しくなれば、先輩方に演技のアドバイスも求めたりもしてみたい」と微笑んだ。
さらに、「ハン・ヒョジュ先輩とは一番親しくなりたい。私のロールモデルはチョン・ジヒョン先輩、ソン・イェジン先輩、ハン・ヒョジュ先輩だ」と明らかにした。続けて「ハン・ヒョジュ先輩が主演の映画『ビューティー・インサイド』が大好き。さまざまな魅力を持った先輩方だと思う。私もそんな魅力の持ち主になりたい。長い間素敵な姿を見せてくださった先輩たちのように、私もそんな姿をお見せしたい」と力を込めて話した。
チョン・チェヨンは、特有の長い黒髪と清純な雰囲気に対して「いつか変身もしてみたい。『のだめカンタービレ』に出てくる主人公の方のようにショートヘアもしてみたい。ロマンがある。今回、オ・ヨジン役のヨヌさんがショートカットにしていたが、とてもよく似合っていた。いつか私もやってみたい」と笑った。
最後に、「作家さんが、“ジュヒは、まっすぐさと価値観が常に一定で安定している唯一の人物だ”と言ってくださった。それで私自らに質問をたくさん投げかけた。“私はどうすればいいんだろう”と。とにかく、演じる上で“まっすぐに”という言葉を意識した」と伝えた。
「女優としては、まだ20%だ」と笑うチョン・チェヨン。
ジャンルも、キャラクターも、相手俳優も「全部よかった」と毎回目を輝かせる彼女が、これからどんな作品に出演して成長していくのか関心が寄せられている。
◇チョン・チェヨン プロフィール
1997年12月1日生まれ、2015年にDIAのメンバーとしてデビュー。また同年、NAVER TVのウェブドラマ『甘い誘惑~Only For You』に出演して女優デビューも果たしている。オーディション番組『PRODUCE 101』に出演するためにDIAを一時脱退。最終的に2016年、プロジェクトグループI.O.Iのメンバーとなった。女優としても活躍しており、ドラマ『to. Jenny』『初恋は初めてなので』『恋慕』などで主演を務めた。