音源を超え、アルバムのパッケージングにアイデンティティを込めるK-POP歌手が増えている。
去る7月25日に予約販売を開始した新人ガールズグループNewJeansの初ミニアルバム『NewJeans』は、円形のバッグ形態の限定版を披露し、音楽ファンの熱い関心を集めた。
別名“NewJeansバッグ”バージョンは、NewJeansのアイデンティティが目立つデザインのカバンと、メンバーの写真で飾ったピンナップブック(PIN-UP BOOK)、CD、フォトカードで構成されている。カラーはブラック、ホワイト、レッドの3種類だ。
所属事務所ADOR側がカバンを使用しているNewJeansメンバーの写真も公開しており、単にCDの付録ではなく、日常の小物として使いたいというファンらが増えた。メンバーたちの写真に接した人々は、「カバンだけ見てもあの価格ならすぐに買ったはずだ。しかもアルバムまでくれるなんてお得」「ガールズグループのアルバムを初めて購入する。今回のアルバムは本当に所蔵する欲求を生み出した」と高く評価した。
その“アルバム”は予約販売2日目の7月26日に全量が売れ、8月1日基準でホワイトカラーは依然として品切れ状態だ。
NewJeansのアルバムだけではない。BTS(防弾少年団)のメンバー、J-HOPEが7月29日に発売した初のフルアルバム『Jack In The Box』のフィジカルアルバムには、2枚のフォトカードと音源を鑑賞できるリンク付きのQRコードが収録された。別途にCDは含まれておらず、オンライン上で音源を鑑賞する形式だった。
大多数のK-POP歌手がCD、写真集、フォトカードなどで構成されたアルバムを発売するのとは異なり、最近になって異色のアルバムパッケージングの試みが増えている。CDと最小限の構成物で構成されたコンパクトなアルバム、ビンテージな感性を刺激するLPなど多様な方式のアルバムが登場している。
今後はさらにアルバムのパッケージングに、アーティストの個性が盛り込まれることだろう。
NewJeansの限定版アルバムについて、評論家のキム・ドホンは「K-POPアルバム販売量が日々増えているなかで、CDはチャート進入用、ファンのための写真集用、フォトカード抽選のための装置として消費されている。今回のNewJeansの限定版アルバムは、“CDを購入する”という意味をバッグにして、K-POPファンにアルバムの物性を紹介し、長年の音楽ファンの関心を引くことができた賢明なデザインだったと思う」と話した。
続いて、「K-POPアルバムの販売量は関心の尺度、ファンの結集度、および規模を象徴する指標となった。今回のNewJeansのアルバム先行注文量の44万枚は、音楽ファンがこのグループに対する関心が非常に高いということを証明する指標だ」と付け加えた。
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