BTS・J-HOPEのソロAL『Jack In The Box』が“特別”な理由

2022年07月15日 K-POP #BTS

BTS(防弾少年団)のJ-HOPEがソロアルバムでユニークな姿を披露する。

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J-HOPEは7月15日13時(日本時間)、ソロアルバム『Jack In The Box』の全曲を発表する。“びっくり箱”を意味するタイトルのように、J-HOPEはこのアルバムに今までとは違う一面とともに、より成長した姿を見せるという抱負を込めた。

『Jack In The Box』には、『Intro』『Pandora's Box』『MORE』『STOP』『= (Equal Sign)』『Music Box : Reflection』『What if…』『Safety Zone』『Future』『Arson』の計10曲が収録されており、1曲目からラストまで完成度の高い物語性が印象的だ。

J-HOPEは全曲の構想はもちろん、コンセプト、デザイン、ミュージックビデオの企画など、アルバム制作の全般的な構成と企画に参加し、自分の色を惜しみなく加えている。

(写真=BIGHIT MUSIC)J-HOPE

“ソロのJ-HOPE”として活動するようになった背景と、『Jack In The Box』の企画意図を溶け込ませた『Intro』『Pandora's Box』をはじめ、今作の核心メッセージが表現されたダブルリード曲『MORE』『Arson』など、J-HOPEはこのアルバムに率直で純粋な情熱だけでなく、裏の影まで存分に盛り込み、自身の成長を立証すると同時に、音楽で証明してきたBTSの本質を受け継いでいる。

特に、J-HOPEは今回のソロアルバムで多様な試みと挑戦に乗り出し、異色の歩みを見せる。

目でも楽しむ音楽

『Jack In The Box』はアルバムカバーから特別だ。

J-HOPEは2018年に初のミックステープ『Hope World』と、2019年に『Chicken Noodle Soup (feat. Becky G)』をリリースする際も、音楽を通じて話したいテーマを視覚化したアルバムカバーを製作していた。

『Hope World』では明確な色感と抽象的な形態を前面に押し出し、自分だけの惑星、すなわち“J-HOPEの世界”を表現し、続く『Chicken Noodle Soup (feat. Becky G)』のアルバムカバーは象徴的なキャラクターに多様な色彩を活用し、音楽、エネルギーなど曲に込められた様々な意味を視覚的に表現している。

このような試みは、音楽の“視覚体験”を重視するJ-HOPEの音楽観から始まったものだ。

J-HOPEは今回も世界的なアーティストであるKAWSと手を組み、『Jack In The Box』のアルバムカバーを作り上げた。KAWSとのコラボレーションを通じて、聴覚体験とともに視覚体験をアルバムカバーに具現化したわけだ。

2人のコラボは今回が初めてで、長い間、KAWSの作品に関心を持ってきたJ-HOPEの提案で実現したという。

(写真=BIGHIT MUSIC)
(写真=BIGHIT MUSIC)

KAWSは「J-HOPEのソロアルバムカバー制作の提案を受けられて嬉しかった。私たちは数年間で親しくなったが、彼のソロプロジェクトに一緒に参加することができて嬉しい」と感想を伝えている。

既存の枠組みから抜け出し、絶えず前進しようとするJ-HOPEの抱負と苦悩、情熱はカバーアートにもそのまま反映されている。

KAWSは、この時代の暮らしの不確実性について扱った自身の作品シリーズ「URGE」に基づいて『Jack In The Box』のカバーアートを作った。KAWSを象徴する正確な線と色味を通して、“選択の岐路”に立ったJ-HOPEの姿が視覚化した。

J-HOPEはKAWSとのコラボでビジュアルクリエイティブディレクターとしてのスキルも発揮し、リスナーに聴覚を越えて視覚的にも『Jack In The Box』を楽しめるようにした。

型破りの発表

J-HOPEは音楽のほかに、アルバムの発売過程でも新鮮な挑戦を模索している。

J-HOPEはアルバム全曲発表前日の7月14日、ミュージシャン、ディレクターなど音楽界の知り合い、友人たちを招待し、曲を聞いて自由に話を交わすリスニングパーティーの時間を持った。自身の率直な思いと悩みを込めたアルバムだけに、多くの人々のストレートな反応と評価を聞き、もう一段階成長する土台にするという趣旨で、発表会の場を用意したという。

リスニングパーティーの場所でも、『Jack In The Box』のコンセプトと曲に込められた話を視覚化し、アルバムの意味を伝えようとした。

(写真=BIGHIT MUSIC)J-HOPE

それだけでなく、『Jack In The Box』はWeverseアルバムでも発売される。

既存のWeversアルバムは、QRコードを通じて実物のCDアルバムと同様に高品質の音源とデジタル写真コンテンツを経験できる音楽消費形態だ。Weversアルバムでの発売もソロアルバムでファンのもとを訪れるJ-HOPEの異色の挑戦、試みの一つだ。

ソロアルバムをリリースしたJ-HOPEは来る7月31日(現地時間)、アメリカの大型音楽フェス『LOLLA PALOOZA(ロラ・パルーザ)」に出演する。最終日メインステージのヘッドライナーとして、祭りのフィナーレを飾る予定だ。

(記事提供=OSEN)

◇J-HOPE プロフィール

1994年2月18日生まれ。本名チョン・ホソク。2010年にBig Hitエンターテインメント(現HYBE)の練習生となり、2013年にBTSのメンバーとしてデビューした。グループ内ではメインダンサーとリードラッパーを担当しており、ムードメーカー的存在としても知られている。活動名である「J-HOPE」は、名字であるチョン(英:Jeong)の頭文字の“J”と、希望を意味する英単語の“Hope”を掛け合わせたものであり、「パンドラの箱を開けると底には『希望』だけが残った」というギリシャ神話に由来している。

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