女優パク・ウンビンが新規チャンネル「ENA」で、女優ペ・スジが動画配信サービス「Coupang Play」で“孝行娘”としての役割を果たしている。
パク・ウンビンはNetflixでも配信中のドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(ENAチャンネル)に出演中で、ペ・スジは7月9日に終わったCoupang Playで配信されたドラマ『アンナ』(原題)で視聴者に会った。
2人はプラットフォームの限界を越えて作品をヒットさせたという点で注目されている。 いくら人気の高い俳優を起用して良いコンテンツを作ったとしても、プラットフォームの選好度と知名度が皆無であれば、成功することは容易ではないというのが業界の衆論だ。
だからこそパク・ウンビン、ペ・スジを通じて躍進したENAチャンネルとCoupang Playには、驚きの声が上がっている。
ENAチャンネルはSKYチャンネルをリローンチングした新規チャンネルだ。認知度が低く、さらに加入したIPTV業者によってチャンネル番号が変わってくるため、接近性も落ちる。視聴者の流入を期待しにくい条件だ。
それでも0.9%(ニールセンコリア全国基準)で始まった『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の視聴率は、第4話の5.2%と急騰した。これは全チャンネルの水木ドラマで1位に当たる数字だ。
放送前からクオリティが相当高いと伝えられ、OTT(オンライン動画サービス)のNetflixではある程度の善戦は予想されていた。しかし視聴率で地上波と総合編成チャンネル、大手ケーブルチャンネルtvNを破るとは予想できなかった。ライバル作品も少女時代ソヒョン、女優ソ・イェジ、俳優カン・ハヌルらが出演しており、そうそうたるものだ。
内部ではこのような成果を「地上波、総合編成など、チャンネル対比視聴カバレッジやチャンネル環境などが劣勢にあるにもかかわらず、成し遂げた快挙」と見ているという。
skyTVの編成企画チームのパク・チョルミンチーム長は「『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は第1話0.95%、第2話1.81%、第3話4.03%と、話数を重ねるごとに視聴率が2倍ずつ上昇した。これは前作『ク・ピルスはいない』最終回の視聴率0.96%をたった2回で跳び越えた記録だ」と説明した。
続けて「『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』がチャンネルのブランドを視聴者に認識させるうえで大きな役割を果たし、実際に広告主の関心も高まった」とし、「去る4月のチャンネルのリブランディングに続き、繰り返しオリジナル番組をローンチングしているENAの今後の歩みがより一層期待される部分」と明らかにした。
Coupang PlayもEコマース企業クーパンのイメージに隠れ、過熱するOTT市場で力を発揮できない状態が続いていた。俳優チャ・スンウォンとキム・スヒョンを前面に出したドラマ『ある日~真実のベール』を編成したが、力不足だった。
だが『アンナ』は違った。OTT検索プラットフォームのKinoLightsによれば、『アンナ』は6月25日から7月1日まで集計した統合コンテンツランキングで5位を占めた。終映翌日である7月10日にも、統合ランキング上位圏から外れなかった。
各種SNSやオンラインコミュニティなどでも高い話題性は体感できる。女優ペ・スジの日進月歩の演技が、肯定的に作用したという反応が支配的だ。
ENAとCoupang Playは作品のヒットに支えられ、さらにスペクトラムの広いコンテンツを自信を持って披露するという覚悟だ。
前出のパク・チョルミンチーム長は、「現在、チャンネルポジションで跳躍するためにドラマを中心としたオリジナルコンテンツの編成拡大を重点的に考えており、水木ドラマの編成を年末まで継続する予定だ。『グッジョブ』『凍え死ぬ恋愛なんて』『社長をロック解除』(すべて原題)などのドラマを披露し、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のようなオリジナルコンテンツで、ENAならではのカラーを構築していく」と伝えた。
Coupang Play側は、「多様なジャンルのコンテンツを提供するサービスになろうと思う。 『アンナ』はウェルメイド作品の成功事例で、Coupang Playは多彩な試みと投資を続ける予定だ」と話した。
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