ボーイズグループMONSTA X出身の歌手ウォノは「演技の天才」だ。
ウォノは7月1日午後、ソウル市鍾路(チョンノ)区のユニフレックス1館で公演が行われたミュージカル『イコール』(原題)で、ミュージカル俳優としての第一歩を踏み出した。
日本の天才劇作家兼演出家である末満健一の同名の演劇を原作としたミュージカル『イコール』は、17世紀のヨーロッパを舞台に「テオ」と「ニコラ」のミステリアスな一週間を描いた作品だ。
本作は、死と錬金術、永生と生命創造など独特な素材と深いメッセージを投げかけ、繊細ながらも雄大な音楽と映像芸術、舞台芸術を合わせたハイブリッドミュージカルで、昨年末に初演を披露し、話題となった。
劇中のウォノは田舎に暮らす明るい性格の医師で、友人のニコラのためならどんな犠牲も厭わないという明るい性格のテオを演じる。1日の初演に続き、7月6日の2回目の公演も成功裏に終えた。
ミュージカル初出演とは思えないほど余裕のある息遣いと優れた演技力で、観客の注目を一気にとらえているようだ。
またウォノは閉鎖された状況の中で、自分に頼るしかないニコラ(演者シン・ヒョクス)と和やかな兄弟愛を表現し、細かい人物描写と内面からあふれ出るエネルギーを発揮。公演が行われている間、ウォノは所々に些細な面白さを組み込むことも欠かさなかった。
劇の序盤、アドリブで昨年2月に発売したヒット曲『Lose』のサビのパフォーマンスを披露したかと思えば、音楽番組のステージ上の強烈なカリスマに匹敵する舞台の掌握力で格別な存在感を誇示し、普段歌を歌う時とは全く違った発声法で、観客の目と耳を同時とらえた。
二人劇の為、単調になりがちだが、ウォノとシン・ヒョクスは「本当の友達なのか」と思われるほどの阿吽の呼吸で、観客が劇にのめり込めるように演じた。
そのほかにもウォノは、ドラマチックかつ現実的な友人同士の友情を率直に溶け込ませ、死に対する恐怖と極度の寂しさに追い込まれたテオの心理をリアルに表現。膨大な台詞量はもちろん、爆発的圧倒的な歌唱力と繊細な感情を表現する演技力が必要な『イコール』を完璧に演じ、ミュージカルデビューを成功的に終えたウォノは、テオとイ・ホソクの間に「イコール(=)」の式を作り出し、ずば抜けた存在感を表わした。
なおウォノが出演するミュージカル『イコール』は、7月24日までソウル市鍾路(チョンノ)区のユニプレックス1館で公演が行われる。
その後ウォノは、7月30日には世宗(セジョン)大学で初の単独ファンミーティング「OHHOHO TRIP」を開催し、8月28日からはドイツ・ミュンヘンを皮切りに初のヨーロッパツアー「2022 EUROPEAN TOUR FACADE」で世界中のファンと会う予定だ。
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