2000年代の開始とともに、日本に沸き起こった韓流ブーム。ドラマで火が付いた人気はやがてK-POP人気へとつながり、今では10代たちも熱狂する“第3次韓流ブーム”が起きている。
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気になるのは、かつて人気だった“あの人”たちのその後だ。
彼、彼女らは今、どうしているのだろうか。
シリーズでお届けする意欲企画。今回は韓流時代劇のヒット作『朱蒙(チュモン)』の主演俳優ソン・イルグクの現在を紹介する。
高句麗の初代王・朱蒙の生涯を描いた歴史ファンタジー『朱蒙』。2006年に韓国で放映されたときは平均視聴率40.98%、最高視聴率52.67%を記録し、35週間連続して視聴率1位にも輝いた人気作だったが、日本でも『朱蒙』ファンは多かった。日本では2007年に地上波で放送され、都内の映画館で上映されたほどだ。
その『朱蒙』で主人公チュモンを演じたのが、ソン・イルグクだ。『朱蒙』の日本プロモーションで来日した際には、空港に1000人のファンが詰めかけるほどの人気ぶりだった。
しかし、最近は来日するどころか、その名前をさっぱり聞かなくなった。
韓国では相変わらず俳優活動は続けている。2007年には『ロビイスト』、2008年には『風の国』、2010年には『神と呼ばれた男』、2011年には『強力班』とドラマ主演を続け、2016年には『チャン・ヨンシル~朝鮮伝説の科学者~』の主役に抜擢され、久々の時代劇で主役を務めた。
だが、それらのドラマが日本でヒットすることはなかった。その原因は2012年の「独島水泳事件」にあるかもしれない。
ソン・イルグクは2012年に、歌手のキム・ジャンフンや学生ら40人とともに独島(竹島の韓国呼称)への水泳リレーを敢行したのだ。この事件の影響で、日本で放送が予定されていた主演ドラマ2本が放送中止になり、出演オファーも減少したという。プロモーションなどの公式来日がないのも、そのせいかもしれない。
では、ソン・イルグクはその後、どうしているのか。ここ数年は“イケメン俳優”というよりも、“イクメン俳優”というイメージが強い。
ソン・イルグクは2008年に裁判所判事の女性と結婚し、2012年に男の子の3つ子を授かっている。「テハン(大韓)」「ミングク(民国)」「マンセ(万歳)」と名付けられた子供たちとバラエティ番組『スーパーマンが帰ってきた』で共演したり、その成長を自身のSNSにアップしたりしており、それがニュースになったりもしている。
最近はテレビや映画よりも、舞台俳優としての活動が目立つソン・イルグク。彼がブラウン管に戻り、日本を再び訪れる日はいつになるだろうか。
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