K-POP界が相次ぐ“契約紛争”で騒がしい。
最近、Wanna One出身のライ・グァンリンが所属事務所CUBEエンターテインメントを相手に、専属契約の解除を通知した。
そもそもライ・グァンリンはCUBEで歌手になる夢を育てて、オーディション番組『PRODUCE 101』(Mnet)シーズン2に出演し、最終的にWanna Oneとしてデビューした。
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PENTAGONのウソクとユニット活動し、中国にまで進出したライ・グァンリンだっただけに、専属契約に関する事務所との“紛争”は、世間とファンは想像もしていないことだった。しかしライ・グァンリン側は、不可避の選択であったことを強調した。CUBE側は「契約を解除するような理由が発生していない」という立場だ。
平行線をたどる両者の意見は、激しく対立している。争点は、中国におけるマネジメント権限の譲渡だ。
ライ・グァンリン側によると、CUBEが中国内の独占マネジメント権限を第3者の芸能事務所に譲渡したが、ライ・グァンリンの両親はそれを知らなかったとのこと。ライ・グァンリンも契約から1年間が過ぎた2019年4月頃に、ようやく知ることになったと主張した。そのため信頼関係が崩れ、もはや一緒に歩むことができないという立場だ。
しかしCUBE側の主張はまったく違う。
CUBEはライ・グァンリンのマネジメント業務を進めながら、すべてのスケジュールと契約進行時に当事者に説明し、同意をもらっており、惜しみない支援や利益配分も忠実に履行したと反論している。また彼の成功で生まれた利益を独り占めしようとする勢力がいるとも主張した。
その一方でCUBEは、ライ・グァンリンの将来を考えて両親との面談を要請し、対話を通じて円満に解決したいという意思も示した。
台湾国籍のライ・グァンリン“契約紛争”が巻き込まれると、他グループの外国人メンバーたちの契約紛争についても言及されたが、ふたを開けてみるとかなり具体的な契約条項が記載されており、双方が意見の相違を解消できるかが注目される。
今回の事態は、“オーディション番組出身スター”たちの契約紛争に広がる可能性もある。彼らはライ・グァンリンに限らず、同じような事例が多いからだ。
オーディション番組『ミス・トロット』(TV朝鮮)で5位に輝いたチョン・ダギョンもまた、所属事務所SSoFactoryを相手に専属契約解除を要求した状態だ。
彼女は2年間の精算が50万ウォン(約5万円)にしかならず、練習室も準備されないなか、カラオケで歌の練習をしたと明かし、契約解除は合理的な要求と主張した。しかしSSoFactory側は、2年間はほとんど活動がなかったためそのような精算となり、練習室も正当に貸与したと反論しながら、両者の攻防が避けられなくなった。
ライ・グァンリンと同じく『PRODUCE 101』出身のカン・ダニエルも契約紛争の末、新たな所属事務所KONNECTエンターテインメントと手を握り、7月25日のソロ歌手デビューを控えている。キム・サムエルも、Braveエンターテインメントを相手に契約解除を要求し、アメリカに滞在中だ。
オーディション番組出身スターたちの相次ぐ契約紛争が続くなかで、業界でもさまざまな声が出てきている。もちろん事案ごとに具体的な因果関係は違うだろうが、特にオーディション番組出身スターの契約紛争が多いからだ。
芸能人のプライバシーや人格権を保障する「標準契約書」が履行され、いわゆる“奴隷契約”が消えたにもかかわらず、契約にまつわるトラブルが続く理由はどこにあるのだろうか。
ある関係者は「芸能人が契約解除を要求すると、悪徳事務所というレッテルを貼りやすい。もちろん本当に悪徳なところもある。しかし最近は、標準契約書どおりに履行する芸能事務所がほとんどで、アーティスト側の要求を最大限に受け入れているにもかかわらず、紛争が起こる事例が増えているのが現実だ。所属事務所が甲と考えられがちだが、そうではない」と明かした。
別の関係者は、昨日までの家族が今日の敵になるほど、不可避な状況が多いと指摘した。
彼は「特にオーディション番組で急速にスターダムに上がった芸能人たちは、試行錯誤を経るものだ。芸能人だけでなく、所属事務所も準備が不足したままスポットライトを浴びると、条件が揃っていないこともあり、芸能人たちがより安定した環境で仕事をしたがるというわけだ。また、実力にストーリーまで加わったオーディション番組出身スターたちにとって、周囲の誘惑も看過できない部分」と付け加えた。
ただ契約紛争を起すと所属事務所はもちろん、芸能人自身のイメージにも悪影響が避けられないため、慎重になる必要はあるだろう。
オーディション番組出身スターたちの契約紛争が相次ぐなかで、各企業やアーティストがどのような動きを見せるか、業界も注目している。
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