BTS(防弾少年団)が“ソロ活動体制”へと移行…K-POP市場の危機か、転換点のきっかけか

2022年06月20日 K-POP #BTS
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BTS(防弾少年団)の「しばらくの停止」は、K-POP市場にとって危機の信号か、転換点のきっかけか。

【写真】全員「すっぴん!?」BTSのオフショット

BTSがデビュー9年を迎えて、ソロ活動体制への転換を予告した。去る6月10日に発売されたこれまでの活動とデビュー9周年を記念した新アルバム『Proof』が、グループとしてひとまずの区切りのアルバムとなったわけだ。

所属事務所HYBEは「グループ活動とソロ活動を並行する」と収拾に乗り出したが、最年長のJINが今年末までに入隊しなければならない状況であるため、7人全員のグループ活動再開までは、かなりの時間がかかると見られる。

BTSショック

K-POPをリードしていたBTSだけに、全盛期に発表した今回の決断の余波は大きかった。韓国メディアだけでなく、各国のメディアも一斉に「グループ活動中断」とニュースを伝えた。

(写真提供=BIGHIT MUSIC)BTS

BTSが現在のグローバルK-POP市場を作るうえで、大きな役割を果たしたことは否定できない事実だ。2021年に発表した『Butter』で、米ビルボードのメインシングルチャートである「HOT100」で通算10週間1位を記録し、計6曲で「HOT100」1位を記録するなど、K-POPグループとして空前絶後の成果を残した。

「BTSの記録はBTSだけが塗り替える」という言葉が出るほどだ。

そんな彼らはグループ活動中断宣言後も、さらに記録を作った。6月16日、韓国国内のレコード販売量を集計するHANTEOチャートによると、『Proof』の初動販売量は275万枚を超え、今年発売されたアルバムのなかで最も多い初動記録を達成し、BTSの歴代初動記録としても2位という快挙を成し遂げた。

『Proof』は6月10日の発売から一日で販売量215万枚を突破し、「ダブルミリオンセラー」を記録している。K-POP市場において発売一日でダブルミリオンセラーを記録したアーティストは、BTSが唯一だ。

(写真提供=BIGHIT MUSIC)BTS

そんな莫大な影響力を持つBTSが、自ら“チャプター1”を終えた。BTSのグループ活動中断宣言後の6月15日、HYBEの株価は売上減少の懸念から20%以上も暴落した。それもそのはず、HYBEが2021年に上げた営業利益1903億ウォン(約190億円)のうち、BTSが所属するBIGHIT MUSICが占める割合が1160億ウォン(67%、約116億円)に達するほど絶対的だからだ。

HYBEの株価下落は、今後のBTSの歩みに対する不安感の表れでもあるが、さらにはグローバルK-POP市場におけるK-POP全体の上昇傾向の不透明性として作用したとの見方も少なくない。

BTSは今年下半期のJ-HOPを皮切りにRM、SUGA、Vなどがソロアルバムを出す予定だ。メンバーたちがソロ活動に乗り出したとき、グループ活動ほどの爆発的な人気を集めることができるかどうかは見守るべきテーマだろう。それでも業界ではBTSのソロ活動に対して、概ね肯定的な視線を送っている雰囲気だ。

とある企画会社の関係者は、「BTSは発売されてから時間が大分経った以前のアルバムまでも販売量が継続的に増加している。すでに一定水準以上のグローバルファンを持ったグループであるため、ソロアルバムもやはり他のK-POPグループに劣らない販売量を記録するだろう」と予想した。

グループではなくソロ活動のリスクもあるだろうが、各自が充電の時間を持ってから帰ってきたとき、7人のシナジー効果はさらに大きいという解釈だ。

K-POPアイドルシステムを変えるべき

自然に「ポストBTS」は誰になるのかという関心も集まっている。

(写真提供=BIGHIT MUSIC)BTS

BTSはK-POPの力を自ら証明し、不可能だと考えていた数々のことを「ポップの本場」アメリカで堂々と成し遂げ、K-POPのグローバル化の先陣を切った。それによってK-POP市場自体もBTSの登場以前とは比較にできないほど大きくなった。

後発のK-POPグループの成長傾向も魅了だ。BLACKPINK、TWICEからSEVENTEEN、ATEEZ、Stray Kids、TOMORROW X TOGETHERなどがヨーロッパや北米で目立つ成績を収め、急成長している。

とある海外公演関係者は「すでにK-POP市場が大きくなった状況であるため、BTSがグループ活動を中断しても、K-POP市場自体がすぐに大きな打撃を受けることはないだろう」と展望した。

BTSのグループ活動中断宣言が今後、K-POPシステムの転換点になるためには、アイドル産業の慢性的な弊害を取り出さなければならないという指摘が多い。

(写真提供=BIGHIT MUSIC)BTS

BTSが“バーンアウト”(燃え尽き)を訴えるようになった背景には、「速い周期の育成と消費」という弊害が存在した。団体宿舎生活や刀群舞(カルグンム、乱れのない揃ったダンス)などに代表されるアイドルシステムで、BTSも例外ではなかった。K-POP成功神話の裏に隠されたアイドル量産システムに対する自省の声も飛び出している。

結局のところ、今回の事態がK-POP市場の危機になるかチャンスになるかは、韓国アイドルシステムの変化に向けた努力にかかっている。K-POP界の関係者は「今回のBTSの事例に胸を痛めるべきだ。“ポストBTS”が出てきて、BTSがグループ活動で戻ってきたとしても、今の弊害が続くとK-POPは足踏みするしかない」と指摘した。

日本メディア『NIKKEI ASIA』は、「アーティストを成長させるよりも工場のように短時間で消費して投資金を回収する、機械的量産システムが今回のBTSの問題提起で変わる可能性がある」と見ている。

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