“V.Iスキャンダル”、警察の捜査は終了…検察は国民が望む「結果」を出せるか

2019年06月26日 話題 #V.Iスキャンダル

検察は国民が望む「結果」を出すことができるだろうか。

警察は6月25日、BIGBANGの元メンバー、V.I(本名イ・スンヒョン)と、ユリホールディングス元代表ユ・インソクを性売買斡旋など行為の処罰に関する法律違反をはじめとする容疑で、起訴相当の意見をつけて検察に送検した。

また、クラブ「モンキーミュージアム」の取り締まり内容を事前に知らせた疑いを受けるユン総警には、職権乱用権利行使妨害の容疑を適用し、検察に引き渡した。

V.Iは性売買と性売買斡旋、弁護士費用の業務上横領、バーニングサン資金特経法上業務上横領、証拠隠滅教唆、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反(カメラなどを利用した撮影)、食品衛生法違反といった計7つの容疑を受けている。

ただ2017年12月にフィリピン・パラワンで開かれたV.Iの誕生パーティーでの性接待疑惑は、不起訴意見(容疑なし)となった。

BIGBANGの元メンバー、V.I

これで実質的にクラブ「バーニングサン」に関連した警察の捜査は終わり、ボールは検察に渡された。警察は4カ月間にわたって捜査を進めたが、結果的には、疑惑を解消させるには至らなかったといわざるを得ない。

警察は、国民が望む決定的な犯罪行為と、それを裏付ける証拠を示さなかった。もちろん、国民が望む疑惑解消と、疑惑を法律的な基準で捜査した現実の結果の間には、明らかな乖離が存在するしかない。国民もそれを承知しているが、その乖離によって多くの人々が喪失感を受けたことは事実だろう。

バーニングサン事件とV.I、そしてユン総警の場合は、警察の癒着が重要な疑惑だったため、自分の組織を捜査する警察を見つめる視線は冷たく、厳しくなるしかなかった。

現在の状況で、警察が起訴意見で送致したので、特別な場合を除き、80~90%以上は起訴される可能性が高い。しかし国民は起訴されるかどうかよりも、検察が起訴に先立って、はたして警察の捜査とは異なる決定的な証拠を提示できるかどうかに注目している。

法曹界の関係者は、「刑事事件の証拠は物的証拠と被疑者陳述といえる。物的証拠は、家宅捜索によって警察・検察の区別なく確保されたものであるため、新しい証拠が出てくるとは考えにくい。ただ被疑者や証人が検察の捜査で決定的な陳述をするケースがたまにある。そして検察が起訴した後は、追加の捜査は原則として難しい」と説明した。

江南のクラブ「バーニングサン」から始まった権力型の不正疑惑は現在、YGが立て続けに所属アーティストの麻薬事件を隠蔽しようとしたという主張が出て、雪だるま式に大きくなっている。

【関連】麻薬隠蔽に代表からの脅迫…YGの闇を打ち明けた人物は、“T.O.Pの元麻薬仲間”

V.Iとユン総警を含めたバーニングサン事件と、それによって知られたチョン・ジュニョン事件、そしてヤン・ヒョンソクとB.Iをめぐる“YGスキャンダル”は、いずれも捜査機関との癒着や不正が疑われており、今後の進行過程によっては、警察や検察に対する信頼に大きな影響を与える可能性も高い。

最初に癒着や不正を疑われた警察は現在、信頼が失墜している状況にある。警察だけでなく、検察もYG関連の事件で癒着疑惑が浮上しており、厳しい視線を避けられない。結局、警察と検察が自主的に癒着疑惑を解消しない限り、捜査機関はいずれも自浄能力を失ったという批判に直面し、今後厳しい世論を得るしかない。

それでも国民は、そんな警察と検察の捜査権をめぐる利害関係が、不正疑惑を解消する公平な捜査の邪魔にならないことを期待している。大衆が望むのは疑惑の解消と、それに相当する処罰だが、はたして検察はその期待に応えられるか。今後の歩みに注目が集まっている。

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