映画『君の親の顔が見たい』(原題)のキム・ジフン監督が日本の演劇と小説をリメイクしたことについて、「作者・畑澤聖悟さんが原作は気にせず被害者の痛みを伝えてくれとおっしゃった」と明かした。
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4月20日、キム・ジフン監督はオンラインで行われたインタビューで、「(畑澤)聖悟さんが私の映画『光州5・18』を観て心を動かしたという話を聞いた。直接聞いたわけではない」とし、このように伝えた。
キム・ジフン監督が脚色・演出した映画『君の親の顔が見たい』は、自ら身を投じたある学生の手紙に残された4人の名前、加害者と目された自分の子供のために事件を隠蔽しようとする親たちの醜い素顔を盛り込んだ作品だ。原作の内容を生かしたが、韓国的な文化と情緒を反映して感情を引き上げた。
この日、キム・ジフン監督は「聖悟さんの言葉に、私は“感謝している。原作に迷惑をかけない”という言葉をお伝えした。原作があまりにも良かった」と明らかにした。
続いてキム・ジフン監督は「聖悟さんは、原作は気にせず、自分だけの想像力を加えて被害者学生たちの痛みをよく伝えてほしいとおっしゃっていた。その言葉が私にとってひとつの力になった」とし、「(劇中の被害者学生の)コンウがどう壊れていくのかを描こうとした。その子の魂がどうやって崩れていくのかにフォーカスを合わせた。残酷だ、ここまでやるべきなのかという方もいたが、私は演出者の立場から、一人の子供の魂が崩れる過程に集中した」と、重点を置いた部分を伝えた。
学校暴力事件については、過去の回想シーンとして描きたくなかったというキム・ジフン監督は、「私は(学校暴力を)現在進行形のように見せたかった。もちろん、学校暴力の場面を撮影するのは、演出者として二度としたくないし、想像もしたくもない。もう一度やれと言われてもできない」と述べた。
また「映画的にひとつの場面を作るのが演出者としての役割ではあるが、状況よりも重要なのは、その感情だと思った。自分が加害者、被害者の感情を完全に感じ、それを完全に伝えるということは苛酷なことでもあるが」と話した。
キム・ジフン監督の映画『君の親の顔が見たい』は、俳優ソル・ギョング、チョン・ウヒ、ムン・ソリをはじめとする演技派俳優がキャスティングされ、学校暴力という現在もイシューである根深い問題を描くという点で、早くから関心を集めていた。
映画『君の親の顔が見たい』は来る4月27日、韓国で公開される予定だ。
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