新曲がホロコーストを連想させると指摘された韓国グループが謝罪、歌詞修正を発表【全文】

2022年04月13日 話題

ボーイズグループEPEXの新曲が“ホロコースト”を連想させると議論となっているなか、所属事務所が公式立場を発表した。

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4月13日、所属事務所C9エンターテインメントは公式立場を発表し、「EPEXの音楽と歌詞、ミュージックビデオは多様な文学作品と映画、物理学理論などを基盤に構成されている」とし、「今回のアルバムには1949年に発刊されたジョージ・オーウェルの書籍『1984』がモチーフになった部分が多い」と話を切り出した。

続けて「『Anthem of Teen Spirit』は、韓国の青少年が経験している画一化された教育システムによる弊害を指摘し、警戒する内容を込めた曲」とし、「歌詞の中の“水晶の中の夜”は、青少年たちの現実的な生を表現するにあたり、毎晩水晶のように明るく灯された数多くの学院の窓ガラスの中で競争に燃える子供たちの姿と、『1984』に登場する“ガラス問診”を比喩して使った」と説明した。

そして「これは実際の歴史的事件とはまったく関係ない」としながらも、「上記のような表現を比喩の要素として安易に判断し、より慎重かつ精密に資料の確認を進めることができなかった。議論を呼びかねない内容の使用に注意を払えなかった点について、国内外のすべての方々に心からお詫び申し上げる」と謝罪した。

また、歌詞の一部を修正することも伝えた。

(画像=C9エンターテインメント)EPEX

先立って4月11日にEPEXの『Anthem of Teen Spirit』が発売された。すると海外ファンを中心に、一部の歌詞がホロコーストを連想させるとの声が相次いだ。ホロコーストとは、第二次世界大戦中に行われたナチスによるユダヤ人大虐殺を指す。

特に歌詞の「水晶の中の夜」「あの水晶が割れた今夜」「Crystal Night is coming」などは、1938年にドイツでナチス党員がユダヤ人の商店や家に対して大規模な略奪と破壊を行った「クリスタル・ナハト(水晶の夜)」事件を連想させると指摘された。

C9エンターテインメントの公式立場全文は、以下の通り。

こんにちは、C9エンターテインメントです。EPEXの3枚目のミニアルバム『Prelude Of Anxiety Chapter 1. “21st Century Boys”』のタイトル曲『Anthem of Teen Spirit』の歌詞、ミュージックビデオおよび衣装に関する議論に対する当社の立場です。

EPEXの音楽と歌詞、ミュージックビデオは多様な文学作品と映画、物理学理論などを基盤に構成されています。そのうち、今回のアルバムには1949年に発刊されたジョージ・オーウェルの書籍『1984』がモチーフになった部分が多いです。

『Anthem of Teen Spirit』は、韓国の青少年が経験している画一化された教育システムによる弊害を指摘し、警戒する内容を込めた曲です。歌詞の中の「水晶の中の夜」は、青少年たちの現実的な生を表現するにあたり、毎晩水晶のように明るく灯された数多くの学院の窓ガラスの中で競争に燃える子供たちの姿と、『1984』に登場する「ガラス問診」を比喩して使いました。

また『1984』で主人公が最も大切に思う「ガラスの問診」が壊れ、党員たちに逮捕される内容を参考にして単語を組み合わせ、歌詞に借用したりしました。これは実際の歴史的事件とはまったく関係ありません。タイトルが『学院歌』(韓国語タイトル)であることからも明確に確認できます。

上記のような表現を比喩の要素として安易に判断し、より慎重かつ精密に資料の確認を進めることができませんでした。議論を呼びかねない内容の使用に注意を払えなかった点について、国内外のすべての方々に心からお詫び申し上げます。関連した議論において責任を痛感し、不快を感じた数多くの方々に重ねてお詫び申し上げます。

したがって当社は、意図せず誤解を招いた『Anthem of Teen Spirit』の歌詞の一部を以下のように変更したいと思います。

―水晶の中の夜>水晶の中の私

―あの水晶が割れた今夜>あの水晶が割れた今日私は

―I see them burning raw>I see them running now

―Crystal Night is coming>Crystal Light is coming

上記の歌詞はすでに再録音を行っており、早期に全世界の音楽サービス業者に変更と登録するようにします。

また『Anthem of Teen Spirit』のミュージックビデオや衣装の一部が、実際の歴史的事件を表現したという疑惑も提起されていますが、これは明らかに事実ではありません。すべての衣装と内容は『1984』の設定と台詞をモチーフにして表現しており、実際の事件や人物、団体とはいかなる関連もありません。

最後に『Anthem of Teen Spirit』に参加した作曲家は、デモ曲に別の内容の英語歌詞を使用しており、これは最終歌詞の内容とは無関係です。作詞家も当社が歌詞で表現しようとしたストーリーとキーワードの単語を提供して作業を依頼したため、作詞家本人の意図とは無関係です。曲の最終歌詞はすべて当社の意見に基づいて作成されています。関連作曲家、作詞家に対する誤解がこれ以上広がらないことをお願いいたします。

今回のことをきっかけにEPEXの音楽と歌詞、ミュージックビデオなどが誰にも傷にならないよう、より細心の注意を払ってまいります。

もう一度、すべての方々に心からお詫び申し上げます。

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