“解散”ではなく“転機”? 少女時代や神話(SHINHWA)の前例から見る「魔の7年ジンクス」

2019年05月09日 K-POP

K-POPアイドルにとって、“7年目”という節目は大きな意味を持つ。

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2009年から始まった「大衆文化芸術人の標準専属契約書」制度によって、プロダクションと7年以上の契約が不可能な韓国。これによって、多くのアイドルグループが7年目を迎えるとともに解散やメンバーの入れ替えなど、いわゆる「7年目のジンクス」を経験する。

昨今の韓国では、“一部のメンバーが所属事務所を移籍するものの、グループの名前は残す”というケースが増えつつある。

例えば、ガールズグループのEXID(イエクスアイディ)だ。

EXIDは今年で活動7年目を迎え、メンバーのハニとジョンファが新たな事務所から再スタートすることを決断したが、グループは“解散”ではなく“転換期”として活動の継続を知らせた。

EXID

ハニとジョンファは来る5月15日にEXIDとしてアルバムリリースし、残りのスケジュールを消化した後に新たな所属先で活動する。しかし、その後もグループ活動を継続する可能性をほのめかし、世間から関心を集めている。

異なる事務所、同じグループ。“良いとこ取り”の活動は果たして実現可能なのか

これに先立って、ガールズグループgirl’s dayも同様にそれぞれが新たな所属先を見つけたが、契約終了の際には「事務所は異なるが、解散ということではない」と伝えている。

アジアを代表するK-POPガールズグループとして人気を集めた少女時代もティファニー、ソヒョン、スヨンが他の事務所と契約を交わしたが、「解散ではない」と一線を画し、“少女時代として”メンバー同士の交流を続けている。

しかし、所属事務所が異なることによってスケジュール調整が困難なことはもちろん、その他利害関係の問題も浮上するため、現実的に見るといわゆる“完全体”として活動することは容易ではないだろう。

そんな中で、ボーイズグループ神話(SHINHWA)とgod(ジーオーディー)が、それぞれ異なる所属事務所に分散した後にグループとしての音楽活動を実現したことも事実だ。

このような前例を踏まえてか、先に挙げたEXIDは“日本活動に関しては5人体制を継続する”としている。8月から始まる日本ツアー『2019 EXID Summer Live Tour』を筆頭に、グループ完全体として多彩なステージを繰り広げる予定だ。

ある歌謡関係者はEXIDの今回の方針について、「基本的に現実をよく見据えたと思う。神話(SHINHWA)の前例があるように、それぞれが異なる事務所で活動するにしても、団結した際の波及力を失うのは得策ではない」と肯定的な評価を下している。

しかし、一方で別の関係者は「状況次第」とし、冷静に分析している。

「可能性が広がったことは事実だが、現実的に不可能だ。5人中2人も他の事務所に移籍することが決まり、2人は演技活動に特化したプロダクションを調べていると把握している。それだけに、個人活動をする上で困難を強いられない限り、事務所が異なるままグループ活動を継続することは難しいだろう。女性グループの場合は特にそうだ。

すぐに実現することは容易ではなく、ある程度の日数をもってしても、そのときの状況次第になりそうだ」

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