「アラが怪我をして、2週間ほど撮影がストップしていた。本人も大変だろうに、そんなそぶりを見せずに頑張る姿がありがたく、申し訳なかった。撮影中には10年間飼っていた犬が急死した。それを知りながらも、普通に演技をするのが難しかった。リハーサルの時に涙が溢れて中断されたこともあった。それでも私は進まなければならないので、中心を保とうと頑張った」
『思いっきりハイキック!』（MBC）での世間知らずな青年から『ヘチ』の王様に至るまで、俳優チョン・イルは成長し続けている。
彼は「いまだに私の真面目な姿に慣れないという方もいらっしゃるはずだ。『ハイキック』のユンホも自分の姿が盛り込められているし、『ヘチ』もそうだ。違いがあるとしたら、『ハイキック』は私の10～20代、『ヘチ』は30代の姿ということ。俳優として、『ハイキック』のような誰もが知る代表作があるということはありがたい。あの頃を消したいという気持ちはなく、それを糧にしてこれからもっといろんな演技を披露したい」と語った。
それでは、俳優チョン・イルの次のステップは何だろう。
「今まで悪役を演じたことがない。また、20代の頃はヒットへの強迫観念が強かったため、出演作を振り返ると寡作だった。多くの作品に出演できなかったことを後悔している。30代にはもっと多くの作品を通じてファンとも交流したい。今はヒットに対するプレッシャーや失敗に対する恐れもない。様々な活動を展開していくので、期待してほしい」
