「延期は絶対NO」 “観客との約束”守るため動き出した韓国映画界、大型作品の公開迫る

2021年07月22日 映画 #韓国映画
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韓国映画界で、今夏の公開が確定している話題作が観客との約束を守るために動き出した。

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夏の映画市場は各配給会社が大作を出す最大の激戦地だ。しかし、昨年から新型コロナウイルス感染症の影響もあり、映画界は萎縮するしかない状況にある。

それでも、昨年の夏は『ただ悪から救ってください』(原題)が観客動員数435万人という期待以上の結果を残し、コロナ禍の映画界に希望の光を灯した。

この勢いに続き、今年は大手の映画配給会社が勇気を振り絞り、公開が多少延期されたテントポール映画を順に公開する予定だ。

辛うじて公開日が決まった映画も

韓国の映画館では最近、MARVELの最新作『ブラック・ウィドウ』やスリルホラー『ランジョン』(原題)が上位を争っている。

『ブラック・ウィドウ』は公開4日間で観客100万人を突破し、『ランジョン』も公開4日で損益分離点の40万人を突破。首都圏の「社会的距離確保措置」第4段階引き上げの状況でもヒットを記録した。

さらには、7月21日に公開された『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』も合流。全作品が実力を十分に発揮していた。

(写真=CJ ENM、ロッテエンターテインメント)左が『謗法:在此矣』、右が『モガディシュ』

これまでは海外作品の強みが目立っていたが、これからは韓国国内の大型作品の公開ラッシュが続く。来る28日には『謗法(ほうぼう):在此矣(ジェチャウィ)』(原題)と『モガディシュ』(原題)が同時公開される。

『謗法:在此矣』は“K-ジャンル”をリードするヨン・サンホ監督が作家として参加し、ゾンビではない“生き返った死体”在此矣によって紡がれるストーリーだ。

リュ・スンワン監督の新作『モガディシュ』は、1991年のソマリア内戦で首都モガディシュに孤立した人々の正詩を書けた脱出を描いた。キム・ユンソク、チョ・インソン、ホ・ジュノ、ク・ギョファンなど、忠武路(チュンムロ/米ハリウッドのような映画の街)を代表する“信じて見る俳優”が豪華共演している。

両作品いずれも辛うじて公開日が決まった。この間、首都圏を中心とした新型コロナの再流行で危機に瀕したが、“観客との約束を守る”という信念のもと、公開日をずらすことなく一生懸命に準備している。

映画界のため各業界が一致団結

映画界の正常化に向け、劇場業界と有料放送業界も手を取り合った。韓国上映館協会(CGV、ロッテシネマ、メガボックス)、韓国IPTV放送協会(KT、SKブロードバンド、LG U+)、ホームチョイス(ケーブルテレビVOD)が支援策をまとめたのだ。

韓国上映館協会は『モガディシュ』、『シンクホール』(原題)と2本の映画に対して総製作費の50%の回収を保障し、劇場公開に合意した。

有料放送業界も、劇場上映後にテレビですぐ上映する劇場同時商品に対して、既存の分配率を超えた売り上げの80%を配給会社側に支給することを約束した。

(写真=ショーボックス)『シンクホール』

映画館も観客を迎える準備に抜かりがない。CGVコミュニケーションチーム長のファン・ジェヒョン氏は、「『ワイルド・スピード』から『ブラック・ウィドウ』まで良い雰囲気が続いた。これからは公開を控えたテントポール映画が、単に今夏の市場だけではなく、今年の映画界の行方を決定付ける重要なポイントとして見ている」とした。

また、「首都圏の社会的距離確保措置が第4段階に引き上げられて以降、観客が減少傾向にあることは事実だが、懸念するほどではないことが救いだ。素晴らしいコンテンツのおかげだと分析している。映画館でも徹底された座席間の距離確保、感染対策を守り、安全な観覧環境作りに努めてくれている」と明かした。

厳しい状況の中でもそれぞれ違うジャンルとメッセージで希望を伝えようとする韓国のテントポール映画が、コロナ禍で疲弊した観客の癒しになるかどうか見守っていきたいところだ。

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