韓国のレジェンドホラー『女校怪談』12年ぶりの新作、監督は「語り継がれる作品に」と意気込み

2021年06月09日 映画 #韓国映画

6月9日、ソウル竜山区(ヨンサング)CGVアイパークモールで映画『女校怪談 リブート:母校』(以下、女校怪談)メディア試写会が行われた。

『女校怪談』は、過去の記憶を失ったまま母校の教頭に赴任したウンヒ(演者キム・ソヒョン)と問題児ハヨン(演者キム・ヒョンス)が、長い間秘密として隠されたトイレを発見し、忘れ去られていた衝撃的な記憶と向き合う物語だ。

クランクアップから公開まで2年、そしてシリーズの新作としては実に12年ぶりとなる本作。イ・ミヨン監督は「私たちにとって馴染みのある映画だけに、プレッシャーもあった。公開への渇きと恐怖も長く続いた」と率直に打ち明けている。

(左から)キム・ソヒョン、キム・ヒョンス、イ・ミヨン監督、チェ・リ、キム・ヒョンソ

ホラー映画に出たけど見るのは苦手?

4作目に続き6作目にも出演した女優のキム・ソヒョンは、「今回また提案があったときは不思議だった。『女校怪談』シリーズに2回以上出演した俳優はいないと思う。シナリオを一気に読んで翌日には連絡したのだが、見送っては後悔すると思った」とし、「『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』が終わってすぐに出演を決めたが、個人的にも変なトラウマがあったようだ。やりながら大変だったが、キム・ソヒョンが持っているものを内面的に表現できた作品。大変だったがすっきりした作品だ」と明かした。

キム・ソヒョン(左)、キム・ヒョンス

SBSドラマ『ペントハウス』シリーズでブレイクした女優キム・ヒョンスは、「小学生の時は映画『ホラー・ストーリーズ』(2012)に出演したが、その時はオムニバス式だったので短くて残念だった。今回出られてよかった」とし、「2年前に撮影した作品だが、ドラマが放送されているときに一緒に出ることができて幸せだ。『ペントハウス』とは異なるキャラクターなので、観ている方がどのように感じるかは分からないが、新しい一面を楽しんでほしい」と語った。

ホラー作品に出演した2人だが、ホラー映画を観ることは苦手な様だ。キム・ソヒョンは「実はホラー映画は見られない。申し訳ない。どんな俳優が出たのか覚えているけど、見てられなかった。理解して頂けると嬉しい。それでも“ホラークイーン”になりたい」と話した。

人気アーティストが女優業に初挑戦

そして本作には注目の若手女優チェ・リと、歌手のBIBIが本名のキム・ヒョンソ名義で演技に挑戦している。チェ・リは「普段からホラー映画を好んで見ている。『女校怪談』シリーズもよく見ていた。思い出の中だけのものだった『女校怪談』に出演できてとても嬉しい」と満足げ語っている。

(左から)キム・ソヒョン、キム・ヒョンス、チェ・リ、キム・ヒョンソ

そしてキム・ヒョンソは「女優業をやってみないかと言われて怖かったが、『女校怪談』の話を聞いて当然やると話した。一緒にできて楽しかったし、光栄だった」とし、「天が与えてくれたチャンスではないかと思い、運命だと感じた。今回の映画では不十分だったと感じるが、共演者や監督が本当に多くの力を貸してくれたので、迷惑をかけないよう努力した。 女優に対する欲はますます大きくなった」と付け加えた。

イ・ミヨン監督は、『女校怪談』シリーズの制作を担当した名映画プロデューサー故イ・チュンヨン氏へ哀悼の意を表している。「社長が突然この世を去り、この場にいないという荒唐無稽な気持ちが心の中に漂っている」とし、「イ・チュンヨン代表の『女校怪談』シリーズに対する愛情と責任感はすごかった。今後も良い続編を世に出し、韓国のホラー映画と言えば『女校怪談』を思い浮かべながら、作品ごとにそれぞれを思い出として語り継がれる作品になってほしい」と語った。

韓国のレジェンドホラーシリーズの最新作『女校怪談 リブート:母校』は、韓国で6月17日に公開開始だ。

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