学生時代の“いじめ疑惑”が浮上した韓国芸能人たちが、真相が明らかになっていないにもかかわらずドラマから降板されたり、活動を中断されたりしているなか、複数の大衆文化産業団体が対策を訴えた。
【写真】“いじめ疑惑”で活動休止中も脱退要求が続いているK-POPアイドル
3月18日、韓国大衆文化芸術産業総連合をはじめ、韓国芸能マネジメント協会、韓国芸能制作者協会、韓国ドラマ制作者協会の4団体が立場文を発表した。
彼らは現在の状況が芸能人個人だけでなく、「大衆文化芸術産業の構造上、また別の被害を生んでいる」とし、「加害者の芸能人がドラマや番組から途中降板した場合、すでに制作されたものを取り消すことになり、再制作が不可避となる。作業に参加した多くの従事者と芸能人が大きな苦痛を味わっている」と指摘した。
続けて「番組制作に使われた巨大な費用も一瞬で消し飛び、これは再びテレビ局、制作会社、芸能人所属事務所を含めた大衆文化芸術産業に従事する企業と業者の莫大な損失につながる」と述べた。
そして「事実が確認されていない状態で、世論の疑惑だけを持って芸能人を番組から早急に降板させたり、放送を中断したりする決定は、なるべく自制してほしい」と訴えた。
またメディアに対しても「十分で正確な取材を通じて、過ちが確認された場合だけを扱ってほしい」と主張した。
4団体は立場文を通して、問題解決の方案を提示した。
大きく3つに分けられており、「芸能人の過ちが明らかになった場合、被害者の立場に立って問題解決に最善を尽くす」「芸能人たちの社会的責任と義務を強調する教育を拡大する」「根拠のない無分別な暴露に対しては芸能人を保護し、確認された事実を土台に説明する」となっている。
韓国芸能界では最近、学生時代の“いじめ疑惑”が次々と浮上している。
事実関係がまだ明らかでないが、女優パク・ヘスの主演ドラマ『Dear.M』(原題)は放送が延期され、俳優チョ・ビョンギュは新バラエティ番組から降板した。また(G)I-DLEのスジンは活動休止となり、APRILのイ・ナウンも出演ドラマ『模範タクシー』(原題)から降板となった。
前へ
次へ