実はサプライズ好き!?『サイコだけど大丈夫』のキム・スヒョンが華を添えた作品とは?

ここ最近、Netflix日本国内の「今日の総合TOP10」上位に名を連ねている韓国ドラマ『サイコだけど大丈夫』。 『愛の不時着』や『梨泰院(イテウォン)クラス』が火をつけた新・韓国ドラマブームの波に乗って、次なる注目作品になったようだ。

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同作は、なんといっても主演を務めた俳優キム・スヒョンの存在感が光った作品と言える。過去の主演ドラマ『太陽を抱く月』『星から来たあなた』などでアジア圏を沸かせ、“新・韓流スター”に浮上した彼が、兵役によるブランクを感じさせない見事な演技とルックスで健在ぶりを知らしめたのだ。

『サイコだけど大丈夫』の主演が決定した際は、韓国メディアが「5年ぶりにお茶の間復帰するキム・スヒョン、健在証明するか」(『news1』)、「味気ないお茶の間…キム・スヒョンが生き返らせるか」(『スポーツワールド』)などと大きく取り上げたなか、『スポーツ東亜』はこんな見出しを掲げて彼のドラマ復帰を歓迎していた。「キム・スヒョン、カメオ生活はおしまい…就職活動成功」。

実はキム・スヒョンは、除隊してから次作が決まるまで2本のドラマにカメオ出演(短い時間で強い印象を与える登場)し、ファンを焦らした。そのひとつが、日本でも大人気のドラマ『愛の不時着』である。

北朝鮮つながりで“サプライズ”

キム・スヒョンの出番は、第10話の終盤だ。主人公リ・ジョンヒョク(演者ヒョンビン)を北朝鮮に連れ戻すために韓国入りした北朝鮮軍人5人組の前に、「自分も北朝鮮から来た」と言って突然現れる。

注目すべきは、その役柄だ。彼は、2013年の映画『シークレット・ミッション』で自身が演じた、北朝鮮からのスパイ「ドング」(偽装時の名前。本名はウォン・リュファン)に再び扮している。

ドングのトレードマークである緑色のジャージ姿で「自分は君たちより先に南に来たが、なかなか指令が来なくて待っている」と自己紹介した「ドング」は、軍人らに「(韓国の人々を)恐れるな」と先輩風を吹かし、突然バカになりすましながら去っていく。

2013年の公開当時、累計観客動員数695万9083人を記録した『シークレット・ミッション』は、キム・スヒョンの代表作のひとつだ。同作が『愛の不時着』と同じく北朝鮮を題材にしたからこその“思わぬサプライズ”に、キム・スヒョンのファンはもちろん、『シークレット・ミッション』のファンが歓喜したのは言うまでもない。

(写真=tvN)

キム・スヒョンのカメオ出演は、『愛の不時着』の脚本を手がけているパク・ジウン氏との親交によって実現したものだ。パク・ジウンが手掛けたドラマ『プロデューサー』で初の連ドラ主演を務め、2度目のタッグを組んだ『星から来たあなた』も空前の大ヒットを記録したのだから、きっと快く出演を引き受けたに違いない。

『愛の不時着』より少し前には、IUとヨ・ジングの主演ドラマ『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』にカメオ出演して華を添えている。キム・スヒョンは、『ドリームハイ』『プロデューサー』でIU(イ・ジウン)と共演し、『太陽を抱く月』でヨ・ジングと共演した仲だ。しかも、『ホテルデルーナ』の監督は『星から来たあなた』で演出を務めたオ・チュンファン監督。何かと縁深い面々が揃う作品だからか、撮影現場に応援に駆けつけるだけでなく、カメオ出演まで果たした格好だ。

キム・スヒョンは、最終回のエピローグに登場する。オーナーのチャン・マンウォル(演者IU)をはじめ、従業員全員が去っていった「ホテルデルーナ」改め「ホテルブルームーン」のオーナーになったのだ。

「月が出ましたね。営業を開始しましょう」というセリフを放ったキム・スヒョンに、視聴者からは「オチで全部持ってかれた」との声が続出。キム・スヒョンを主人公にしたシーズン2の制作を希望する声まで上がったものだ。今のところ続編の可能性はなさそうだが、『サイコだけど大丈夫』とは真逆の高慢そうなキム・スヒョンも見てみたいというのが、ファン心かもしれない。

(写真提供=キーイースト)

登場シーンで必ず感嘆のため息

前出の『シークレット・ミッション』のように映画での活躍も目覚ましい彼は、とある映画にもカメオ出演している。『新聞記者』で松坂桃李と共演した女優シム・ウンギョンが主演した『怪しい彼女』(2014年日本公開)だ。韓国で累計観客動員数865万9725人を記録し、日本でも多部未華子主演でリメイクされたヒット作である。

キム・スヒョンは同作で中堅俳優パク・インファンが若返った姿で登場。普段なかなか見られない格好はもちろん、「どうだい?カッコいいだろ?」という意味の方言セリフは、この映画の名セリフとして話題になった。

そもそも、映画のプロモーションではキム・スヒョンの出演が一切言及されていなかった。まさに“秘密兵器”だったわけだが、彼の登場シーンでは決まって感嘆のため息がもれたというから、キム・スヒョンは自身の役目をしっかり果たしたのだろう。

キム・スヒョンはのちに、『怪しい彼女』のカメオ出演についてこう語っている。

「事務所からカメオ出演を勧められた。シナリオを読んでみると良い作品だったので、カメオ出演で何か力になれるかと思って引き受けた。周囲の人からビックリしたという感想を聞くと気持ちいい。出演して良かったと思う」(『news1』)

主演作のみならず、短い時間でのカメオ出演でも圧倒的な存在感を放つキム・スヒョン。『サイコだけど大丈夫』で芸能界へ見事舞い戻った彼の今後の活躍から、目が離せない。

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