本紙『スポーツソウル』では創刊35周年を記念して、6月3日~14日の12日間、K-POP界に関するアンケート調査を実施した。
今回のアンケートでは、現時点で業界関係者が考えている各分野の「最高」が誰なのかを確認。
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加えて現在、新型コロナウイルス感染症の影響により、内外から影響を受けている業界関係者らの現場の声も聞いた。
最終回となる今回は「7~9」の3項目を紹介する。
<①パン・シヒョク代表(Big Hit)(101点)、②イ・スマン代表(SM)(65点)、③パク・ジニョン(J.Y.Park)代表(JYP)(37点)、④ZICO、TEDDY(11点)>
Big Hitのパン・シヒョク代表は、世界中でK-POP旋風を巻き起こしたBTSを誕生させた功労が認められ、「最高のK-POPプロデューサー」に選ばれた。
BTSが「米国の3大授賞式への招待」や「ビルボード200」で1位を獲得するなど、夢のような記録を更新したことで、パン・シヒョク代表の歩みはK-POP制作者たちの教科書として位置付けられている。
多くの関係者はパン・シヒョク代表について、「現在K-POP市場で最も大きなシェアを占めているBTSのメンバー発掘から、有能な専属作曲家の育成まで卓越した能力を発揮した」と選定理由を明らかにした。
現在、韓国でアイドル市場やシステムを作り、東方神起、少女時代、SUPER JUNIOR、EXOに続き、SuperMまで、世界的なK-POPブームを巻き起こしたSMのイ・スマン代表プロデューサーが2位につけた。
続いて、TWICE、GOT7などのトップクラスのグループはもちろん、ITZYやStray Kidsなど、今後のK-POP界をリードする期待株を育て上げたJYPエンターテインメント(以下、JYP)のJ.Y.Parkことパク・ジニョン代表が3位につけた。
KOZエンターテインメントを設立して独立に成功したZICOと、THE BLACK LABEL代表取締役のTEDDYが並んで4位にランクインした。
最高のK-POPマネジメント社の栄光はSMに輝いた。
BoA、東方神起、SUPER JUNIOR、EXO、Red Velvet、NCT、SuperMなどを輩出したSMは、「韓国のアイドル産業とグローバルK-POPの礎を築き、業界の発展に大きく貢献した」と評価された。
続いてBig Hit、JYPが並んで2、3位を占めた。
昨年のアンケート調査では3位だったBig HitがBTSの世界規模の影響力に支えられて2位に上がったことがわかる。
ここから見る限りでも、今後はSM・Big Hit・JYPが新しい3大芸能プロダクションとして主軸を成すこととなるだろう。
上記の3社ともリスクマネジメント能力とアーティスト管理、社員教育に優れ、体系的なシステムが評価され、高い順位を占めた。
YGエンターテイメントは様々なスキャンダルが報じられたが、楽童ミュージシャン(AKMU)の活躍、TREASUREのデビューなどが確定し、次位につけている。
最後に、本紙『スポーツソウル』は新型コロナウイルス感染症の影響をそのまま経験しているK-POP界の現場の声を聞いた。
大型アイドルを保有しているプロダクションは、予定された海外ツアーや大規模コンサートが取り消される被害を受けており、中小プロダクションもまた、収益を出したりアーティストの広報窓口を用意できない状況だ。
大多数のプロダクションは、エンターテイメント業界が新型コロナウイルス感染症被害の死角地帯に置かれており、それに相応する現実的な支援策が用意されることを期待した。
ある関係者は「公演が取り消され、アルバム活動が難しい状況にある。オンラインを利用したアンタクト(非対面)方式のコンテンツを活用して代替活動を続けているが、それに伴う会場の貸し出しや制作支援などの追加支援が与えられれば、K-POP界にも大きな力になるだろう」と期待を吐露した。
別の関係者も「新型コロナウイルス感染症の影響でK-POP界が多大な損失を被っている。特に中小規模の芸能プロダクションの厳しさはさらに増している」とし、「大型芸能プロダクションと比較して広報や収益活動にも限界があり、オンライン公演用のシステムも構築されていないため、政府レベルの現実的な対策と支援システムが構築されることを望む」と口をそろえた。
アンケートに参加した多くの芸能プロダクションが、非対面に進められるアンタクトコンテンツ事業のための公演場の貸出料支援などの投資拡大と税金減免に対して言及。オンラインプラットフォームの配信手数料に対する支援と基準緩和も期待している。
ある関係者は「デジタル音源、オンライン公演などがますます売り上げの大きな部分を占めるようになるであろうオンラインコンテンツの合理的な収益持分率の再確立(現在は流通事業者、プラットホームが非常に多くの部分を占める)が必要だ」と強調した。
また、政府レベルのグローバルオンラインフェスティバルや国内外のオンラインプロモーションの開催についての意見も上がった。
そして多くのK-POP関係者が、徹底した衛生管理と座席間の距離を置くなど、確実な安全な指針に従ってK-POP及び多様な公演が再び行われることを期待した。
別の関係者は「現場でアーティストとファンに会える機会が少なくなって残念だが、緊急な状況であるだけに、みんなで気をつけるべきだと思う。非対面技術をうまく活用してファンとアーティストがコミュニケーションできる様々な方法について考え、発展させるために多くの関係者たちが一緒に努力してほしい」と話した。
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