俳優パク・ソジュンの主演映画に裁判所が謝罪と和解勧告…法的責任を問う初の事例に

2020年06月18日 映画

俳優パク・ソジュンが主演した映画『ミッドナイト・ランナー』に登場する朝鮮族の描写について、裁判所が「謝罪と和解勧告」を下した事実が明らかになった。

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2017年に公開された映画『ミッドナイト・ランナー』(キム・ジュファン監督)は、警察大学に通う感情先行型の行動派ギジュン(演者パク・ソジュン)と理論重視の頭脳派ヒヨル(演者カン・ハヌル)が外出先で偶然、拉致事件を目撃し、独自の捜査に乗り出すストーリーだ。

劇中で朝鮮族が残酷な犯罪者として描写されており、当時から批判の声が上がっていた。

(写真=映画『ミッドナイト・ランナー』)主演したカン・ハヌル(左)とパク・ソジュン

6月18日、法曹界によると、ソウル中央地裁・第9-2民事部(裁判長チョン・チョルミン)は、「『ミッドナイト・ランナー』では一部の朝鮮族について否定的な描写を盛り込んだ、架空の事実が含まれている。原告らがこの映画によって不快感や疎外感などを持ったように見える」とし、和解勧告の決定を下した。

芸術作品における嫌悪表現に法的責任…初の事例

映画が公開された2017年の10月、中国同胞66人が朝鮮族の臓器密売組織の掃討をテーマにした『ミッドナイト・ランナー』の制作会社側に、民事訴訟を提起した。また実際に多くの朝鮮族が暮らすソウル永登浦(ヨンドゥンポ)区・大林洞(テリンドン)が劇中、「犯罪の巣窟」であるかのように登場し、大林洞の商人たちが映画の上映中止を要請したことがある。

(写真=映画『ミッドナイト・ランナー』)

一審では「表現の自由」と制作会社側が支持されたが、二審では制作会社に謝罪と再発防止の約束を勧告した。芸術作品における特定の集団に対する嫌悪表現に法律的責任を認めた初めての事例となった。

制作会社は、朝鮮族団体側に「否定的な描写で不快感と疎外感を与えた」とし、「今後、特定の集団に偏見や反感を引き起こす嫌悪表現がないかを十分に検討する」という謝罪文を4月に渡した。

なお『ミッドナイト・ランナー』は2017年8月に韓国で公開され、観客動員数565万人を記録した。

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