離婚後に元夫の許可を得ないまま体外受精で妊娠し、ついに娘を出産した韓国女優 法的問題は“なし”?

2025年11月17日 話題

女優イ・シヨンが元夫の同意なしに凍結胚を移植して娘を出産した件をめぐり、現職弁護士が法的争点について解説した。

【写真】イ・シヨン、元夫の娘を出産と同時に公開

11月17日に放送されたYTNラジオ『イ・ウォンファ弁護士の事件Xファイル』では、イ・ジョンミン弁護士が出演し、「イ・シヨン氏が元夫の同意なしに凍結胚を移植したことは事実だが、刑事処罰は可能には見えない」と述べた。

イ弁護士は「生命倫理法は『胚の生成時点』には夫婦の同意を確認するよう規定しているが、『移植段階』での『再同意』規定は存在しない」とし、「当時、受精胚を作った際の書類に『移植可能』という文言が含まれていた可能性が高く、これは黙示的同意として解釈される傾向がある」と説明した。

続いてイ弁護士は「離婚後に移植が行われたため、民法上の『婚姻中出生者推定』は適用されない」と説明した。つまり、法的には元夫の遺伝子を持つ「婚外子」として出生し、父親が法的に認知するまで父子関係は成立しないということになる。

イ・シヨン
(写真提供=OSEN)イ・シヨン

ただし、元夫がすでに「父親として責任を尽くす」と表明している以上、認知手続きを経れば、養育費・相続・面会交流権など、実父としてのすべての権利と義務が同様に発生すると見られている。

一部で提起された「元夫の同意なしに妊娠したのだから責任を問えるのではないか」という疑問について、イ弁護士は「すでに胚生成段階で同意していたなら、移植自体を問題とすることは難しい」としつつ、「移植前に明確な反対意思(同意撤回)を病院に伝えていれば、損害賠償の可能性が開かれる」と診断した。

しかし今回の件では、元夫が撤回書を提出した兆候がなく、「法的争いに発展する可能性は低い」と伝えた。

またイ弁護士は、今回の議論について「法律そのものの死角地帯が存在する」と指摘。凍結胚の保管・移植件数が急増しているにもかかわらず、「移植段階の同意」規定が存在しない点、そして親子関係推定が適用されず、出生直後の法的地位が不安定になる点を問題として挙げた。

特に「子どもを産む側の立場では、出生直後に父親の法的地位が定まらない状況は過度に苛酷になり得る」とし、「胚生成の時点を基準に『親子関係推定』を付与する制度改善が必要」と述べた。

なお、イ・シヨンは11月5日、第二子の娘の出産を知らせ、「神様がくださった贈り物」と感謝の気持ちを伝えた。先立って元夫との離婚後、単独で凍結胚移植を決定した背景を説明して大きな議論を呼んだが、元夫が「父親として責任を尽くす」と明らかにしたことで、法的争いは一段落した状態だ。

(記事提供=OSEN)

◇イ・シヨン プロフィール

1982年4月17日生まれ。モデルを経て芸能界デビュー。ドラマ韓国版『花より男子』や『風の国』に出演して注目される。『富豪の誕生』『ゴールデンクロス』『一理ある愛』といったドラマでヒロインを務める傍ら、役作りのため始めたボクシングに目覚め、2012年にはアマチュア大会で優勝し、“ボクサー女優”としても有名に。近年は『Sweet Home-俺と世界の絶望-』や『グリッド』に出演。2017年に9歳年上の事業家と結婚し、長男をもうけるも、2025年3月に離婚を発表。同年7月に元夫との受精卵を独断で移植し、第2子を妊娠したと明らかにした。

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