除隊後、次々とドラマに復帰したイ・ミンホ、チ・チャンウク、キム・スヒョン。彼ら3人は国内外にしっかりとしたファン層を持つ、韓国芸能界を代表するスターたちだ。
【写真】イ・ミンホの“くしゃくしゃ笑顔”に反響「癒しでしかない」
だがスターであるがゆえに、彼らは今、「俳優」として“ロングラン”するための新たな飛躍が必要という共通の課題を抱えている。
イ・ミンホは除隊後、大きな期待を受けながらドラマ『ザ・キング:永遠の君主』で復帰したが、結果的には苦戦を強いられた。
『相続者たち』の作家キム・ウンスクとの再会作で、多くの期待を集めたが、理解しにくい世界観やラブライン、過度なPPL(作中に登場する間接広告)などが議論となり、視聴率が下落しながら最終回を迎えることとなった。
その結果にイ・ミンホの負担も大きくなった。
久しぶりにドラマ復帰したイ・ミンホは空白期を感じさせない演技力を披露したが、一方で、財力と権力をすべて備えた人物、つまり『花より男子-Boys Over Flowers』のク・ジュンピョや『相続者たち』のキム・タンの延長線上にあるキャラクターを演じたことで、20代の自分の人気キャラクターから抜け出せなかったとの評価も受けた。
俳優チ・チャンウクは、来る6月19日に韓国で放送が始まる新ドラマ『コンビニのセッピョル』(原題)に出演する。
これまで『ヒーラー~最高の恋人~』『THE K2~キミだけを守りたい~』『怪しいパートナー』などを相次いでヒットさせ、“メロ職人”という異名を得たチ・チャンウクは除隊後、2019年の『僕を溶かしてくれ』で再びロマンスに挑戦したが、視聴率3%台の低調な成績で物足りなさを残した。
今年最初の作品である『コンビニのセッピョル』は、人気ウェブトゥーン(ウェブ漫画)が原作で、男性主人公が運営するコンビニに女性のアルバイトが入ってきて起こる出来事を描いたドタバタロマンスだ。チ・チャンウクはコンビニ店長を演じる。相手役のキム・ユジョンとのロマンスが、ドラマ成功のカギになると思われる。
キム・スヒョンもドラマ復帰を控えている。
来る6月20日に放映予定の新ドラマ『サイコだけど大丈夫』(原題)で、人生の重みから愛を拒否するようになった精神病棟の精神保健福祉士ムン・ガンテ(演者キム・スヒョン)と、愛を知らない童話作家コ・ムニョン(演者ソ・イェジ)がお互いの傷を癒やし合うラブコメドラマだ。
『プロデューサー』以来、実に5年ぶりとなるキム・スヒョンのドラマ出演だけに、キャスティングからティーザー公開の一つひとつが注目を集め、話題性は抜群といえる。特に『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』『愛の不時着』にカメオ出演(特別出演)し、少ない登場シーンでも存在感を示したことで、キム・スヒョンのドラマ復帰に対する期待感が高まっている。
ただキム・スヒョンも復帰作公開を控えて、プレッシャーが少なくないと思われる。
ずっと所属してきた事務所を離れ、新生企画会社であるゴールドメダリストで新たな出発をしてから主演する初の作品であり、先に復帰したイ・ミンホやチ・チャンウクの不振によって、キム・スヒョンのドラマ復帰を懐疑的に見つめる視線もあるからだ。
『太陽を抱く月』『星から来たあなた』に始まり、映画『10人の泥棒たち』『シークレット・ミッション』など、出演作が次々と成功を収めたキム・スヒョンが、その真価を再び発揮できるか関心が集まっている。
とある芸能界関係者は「イ・ミンホ、チ・チャンウク、キム・スヒョンは、これまでの作品を通じてすでに演技力とスター性、話題性が実証された俳優だ。億ウォン単位のギャランティーがその価値を示しているが、30代に入った彼らは、もう一段成長した演技力と名前に合った成績を出さなければならないという負担も抱えており、それが求められている課題でもある。20代で演じた人気キャラクターの枠を破り、また違ったチャレンジが必要との評価が出てくる理由だ」と述べた。
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