頭打ちとなった芸能人ではなく、今後はトップスター夫婦までもが“2世コンテンツ”に踏み出していくのだろうか。
俳優イ・ビョンホンの妻として知られる女優イ・ミンジョンが自身のYouTubeチャンネルを通じて、幼い頃の息子の姿を公開した。
公開された動画のなかで息子は入浴を終えた後、母イ・ミンジョンとベッドに横になり、明るい笑顔を見せている。「いいシャワーだったみたい」「ママ似かな、パパ似かな」「世界で一番幸せな2人」という字幕とともに、イ・ミンジョンの笑い声が重なり、温かい雰囲気を醸し出した。
母イ・ミンジョンと父イ・ビョンホンにそっくりな息子は、はっきりとした目鼻立ちで視線を集めた。
この動画はおおむね好意的にとらえられているが、一部からは「2世コンテンツに傾き過ぎているのでは」という懸念も出ている。
芸能人にとって、自身の息子や娘を前面に出して注目を集める2世コンテンツは、それほど珍しいことではない。
例えば、18歳年下の日本人女性と結婚した俳優シン・ヒョンタクはその代表例だ。バラエティ番組だけでなく、SNSを通じて息子ハルくんの姿を頻繁に公開しており、日本人妻のサヤもその流れを支えている。
2世コンテンツは、「子ども×芸能人」という組み合わせによって拡散力が高く、子どもの成長がストーリーとして蓄積されるため、視聴者が継続的に関心を持ちやすい。
また、家庭的で人間味のある一面を伝えられるうえ、家族向けブランドや生活用品などの広告オファーが増えるというメリットもある。芸能人にとって、収益性・話題性の面で魅力的な戦略であることは確かだ。
成功例としては、格闘家の秋山成勲(チュ・ソンフン)とモデルのSHIHO(矢野志保)、その娘チュ・サランちゃん(2011年生まれ)の“秋山ファミリー”が挙げられる。
この秋山ファミリーは、育児バラエティ『スターパパ奮闘記!スーパーマンが帰ってきた』への出演をきっかけに国民的な人気を博し、サランちゃんは「国民の姪っ子」と呼ばれた。最近も10代へと成長したサランちゃんがモデルオーディションに挑戦する姿が放送され、大きな注目を浴びた。
しかし一方で、2世コンテンツをめぐる議論は、年々シビアになっている。
近年では「子どものプライバシー侵害」「商業利用の是非」「未成年者の肖像権」など倫理的な問題が指摘されており、子どもが誹謗中傷の対象になるリスクや安全面の懸念も無視できない。世間からは「ファミリー世襲コンテンツ」「家庭内ビジネス化」といった皮肉混じりの声も少なくないのだ。
イ・ミンジョンが現在の息子の姿を直接公開することを避け、過去の映像を公開しているのも、プライバシーへの配慮を示すと同時に、世論の警戒感を意識した判断とも受け取れる。
いずれにしても、一発逆転を狙う芸能人であればともかく、トップスターが2世コンテンツに乗り出すケースは多くない。それだけに、イ・ミンジョンが今後さらに息子や娘の露出を増やしていくのか、注視されている。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
■【写真】「見てられない」イ・ビョンホン夫婦の“キスショット”
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