BTS(防弾少年団)に課せられた不条理な責任…“成長痛”として飛躍できるか

2020年06月03日 話題 #BTS
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「王冠をかぶろうとする者、その重さに耐えよ」

劇作家シェイクスピアが書いた戯曲『ヘンリー4世』に登場する言葉で、イ・ミンホ主演のドラマ『相続者たち』のサブタイトルになるなど、有名な一節だ。

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文字通り、高い地位に上るためにはその地位と権限にふさわしい資格や責任が伴わなければならないという意味で、現在のBTS(防弾少年団)にも相通じる点がある。

大記録と騒動…BTSの明暗

BTSが明暗の分かれる歩みを見せている。

『DNA』のミュージックビデオがグループ初の10億回再生を突破し、グローバルスターとしての存在感を見せつけ、来る6月13日の「BTS FESTA」(BTSフェスタ)を控えて多彩なコンテンツを披露し、世界中のファンとコミュニケーションをとっている。

(写真=BTS公式Twitter)

そして6月14日には、オンラインリアルタイムのライブコンサート「BANG BANG CON The Live」の開催も予定され、新型コロナの影響で暫定的に中断されたワールドツアーの無念を晴らすかのような勢いだ。

またSUGAが「Agust D」名義で発表した2作目のミックステープ『D-2』が、米ビルボードのメインアルバムチャートである「ビルボード200」で11位にランクイン。これは韓国のソロ歌手のアルバムが「ビルボード200」で打ち立てた最高記録だ。

これに先立ち『D-2』は、世界80の国と地域のiTunesトップアルバムチャートで1位を占め、イギリスのオフィシャルアルバムチャート7位を記録するなど、世界的に好成績を収めている。

一方で、SUGAのミックステープの収録曲『What do you think?』にアメリカ新宗教(カルト)の教祖ジム・ジョーンズの演説が挿入されており、騒動となると、所属事務所Big Hitエンターテインメントが謝罪して該当部分を削除した。その後もSUGAの過去発言を問題視した主張が登場し、大小のノイズが続いている。

他にも、JUNGKOOKが去る4月にソウル梨泰院(イテウォン)の飲食店を訪れていたことが遅れて発覚し、ソーシャルディスタンスを守らなかった点について謝罪した。その過程で所属事務所の事実確認が遅れ、消耗的な論争が繰り広げたりもした。

デマや推測で騒動が拡大する現実

一部からは「事実解明や謝罪の過程から当事者であるメンバーが抜けた」という指摘があり、「そのアーティストが所属事務所の後ろに隠れた格好に見える」との懸念も出ている。

メンバーたちは所属事務所の公式立場を通じて謝罪したが、他のどんなアーティストよりもSNSやさまざまなプラットフォームを通じてコミュニケーションをとってきたBTSだけに、より直接的な方法で本人たちの立場を伝えることを望む人が少なくないわけだ。

さらにJUNGKOOKの梨泰院訪問は、Big Hitエンターテインメントだけでなく、他の芸能事務所も事態の深刻さや重大性を見過ごしたという批判も存在した。

(写真=BTS公式Twitter)

ただ一連の騒動と非難が大きくなる過程で、確認されていないデマがまるで事実であるかのように広がり、彼らの言動の一部分だけを切り取ったり、意図的に編集して解釈されたりする現象が起こって議論が過熱した側面もある。

JUNGKOOKの場合、特定のコミュニティを中心に言及され、推測性の記事やフェイクニュースが拡散する“インフォデミック”(infordemic:情報伝染病)となり、SUGAも全体の脈絡よりも一部分だけが強調された内容が広がり、騒動が大きくなる悪循環が生じている。

“成長痛”として受け止めるべき存在に

BTSはこれまでも数々の“成長痛”を経験して現在の地位に上り詰めたが、今後もさらに大きな存在となり、世界中に影響を与えていくだろう。つまり全世界のファンの関心を集め、その成長痛もさらに大きなものとなりうる。

すでにグループとしてだけでなく、メンバー一人ひとりの一挙手一投足が話題となっており、その責任も重たくなった。多くの関係者は、そもそも不毛で歪曲された主張も存在し、意図を誤解されることもあるが、それすらもBTSは耐えなければならないと口をそろえている。

BTSが今回の“成長痛”も乗り越え、全世界の音楽界をリードする世界的なスターに成長することを期待したい。

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