ガールズグループWonder Girls出身のユビンが家族の闘病を公開し、大衆に助けを訴えた。
その内容は、直接的な治療費の支援を求めるものではなく、制度改善を求める国民請願だった。
ユビンは9月1日、自身のSNSを通じて「私にとって、とても大切で愛する家族に不幸なことが起き、このように文を掲載することになった」と切り出した。
2020年に乳がんと診断された従兄の妻の姉が、これまで治療を続けているという。しかし2024年にがんが脳に転移し、毎日苦痛の中で過ごしている状況だと伝えた。
ユビンは「幸い効果的な治療薬を苦労して見つけたが、現実的な事情のために十分な治療を受けるのが容易ではない状況」とし、「今回のことは単に私たち家族だけの問題ではなく、今後乳がん患者がより良い治療を受けられるかどうかに直結する重要な事案だと思う。小さな力でも添えていただければ、多くの患者が希望をつなぐことができるだろう」と述べた。
ユビンが言及した請願は、8月27日に掲載された「乳がん脳転移治療薬TUKYSA(成分名ツカチニブ)の健康保険適用および迅速処理要請に関する請願」だ。
請願者は、「TUKYSAは食薬処(韓国食品医薬品安全処)の承認にもかかわらず、個人輸入に依存せざるを得ず、負担できない非保険の薬価のため多くの患者が治療を続けられない」とし、「国家が承認した命の薬を経済的理由で諦めさせないために保険適用が必要だ」と主張した。
TUKYSAは、2カ月分で約3000万ウォン(約300万円)、年間では2億ウォン(約2000万円)を超える高額の抗がん剤として知られている。そのため乳がん患者や家族はもちろん、ネットユーザーたちの関心も集まっている。
振付師のペ・ユンジョンも「請願に同意しました。どうか皆の助けの手が届きますように」とコメントで応援を送った。
一方で、一部からは「新薬を無条件で健康保険に含めたら健保財政が持たない」「自分の金で払えばいいのでは」「健保で指定されなかったのには理由があるはず。助けが必要な家庭でもなさそう」といった否定的な声も上がっている。
(記事提供=OSEN)
◇ユビン プロフィール
1988年10月4日生まれ。本名キム・ユビン。2007年にWonder Girlsのメンバーとしてデビュー、ラッパーを務めた。Wonder Girlsは少女時代とともに第2世代グループとしてK-POP界を牽引し、『Tell me』『So Hot』『Nobody』など国民的なヒット曲で日本でも大きな人気を博した。2017年1月のグループ解散後もJYPエンターテインメントに残り、ソロ歌手として活動。その後、2020年にJYPエンタから離れ、個人事務所rrrエンターテインメントを設立した。2023年5月に9歳年下のテニス選手クォン・スンウとの熱愛を認めるも、5カ月後の10月に破局した。
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