遺族はテレビ局前での“ハンスト”も予告 悲劇からもうすぐ1年、いじめ苦にこの世去った韓国女性キャスター

2025年09月02日 ニュース

職場での“いじめ”によって、この世を去った元気象キャスターのオ・ヨアンナさんをめぐり、遺族が本格的な抗議活動を開始した。

【写真】「変な臭い」“いじめ”の内容

オ・ヨアンナさんの実兄は8月31日、自身のSNSアカウントに「(放送局の)MBCが最後まで沈黙を貫くならば、1周忌を前に追悼週間を宣言して行動に移す」と投稿した。

続いて、「これまで市民団体とともにMBCに要求案を伝え、問題解決を訴えてきた。しかし、MBCは役員会で協議したあとに返答すると言いながら、これまで何の連絡もなく、誠意も見られない」と批判した。

さらに「9月3日の『放送の日』(地上波3社による共同授賞式が行われる日)には追悼週間闘争の連帯呼びかけ文を発表し、8日には記者会見を開く予定だ。9月15日の1周忌までに必ず問題解決の糸口を見いださなければならない」と強調するとともに、MBCに公式見解の発表期限を9月2日15時と明示した。

オ・ヨアンナさん
(写真提供=OSEN)オ・ヨアンナさん

遺族は先立って7月22日にMBCの実務担当者と面会し、要求案を手渡していた。故人の母親は「MBCは事件を隠そうとするばかりで、再発防止策を出そうとしない」と訴え、9月8日からソウル・麻浦区上岩洞(マポグ・サンアムドン)にあるMBC本社前でハンストを始めると表明した。

オ・ヨアンナさんは昨年9月に亡くなった。死後に発見された携帯電話には原稿用紙17枚分の手記が残され、その中には生前に職場でいじめを受けていたと記されていた。MBCは今年2月に真相調査委員会を立ち上げて独自調査を行い、雇用労働部は「いじめと見なせる行為があった」と結論づけた。

その後、MBCは雇用労働部の特別勤労監督の結果を受け入れ、遺族が職場での加害者と指摘した人物との契約を解除した。

(記事提供=OSEN)

◇オ・ヨアンナさん プロフィール

1996年4月30日生まれ。韓国・光州出身。ソウル芸術大学の文芸創作科を卒業。一時はアイドル練習生を目指し、2017年に行われたJYPエンターテインメントの練習生13期公開オーディションに参加。「Hermoso Beauty賞」を受賞し、副賞として3カ月の受講券を受け取った。同オーディションの同期にNiziUのマコ、Stray Kidsのスンミン、元FANATICSのユンヘなど。以降、2019年5月に行われた韓国の伝統美人を選抜する「全国春香(チュニャン)選抜大会」で「スク」に選出。2021年、地上波テレビ局MBCの気象キャスター公開採用に合格し、同局で活動を続けた。しかし2024年9月15日、28歳でこの世を去った。

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