NewJeansが所属するADORのミン・ヒジン元代表と、LE SSERAFIMが所属するHYBE傘下レーベルSOURCE MUSICとの間で行われている損害賠償訴訟において、争点となっていたカカオトーク(メッセージアプリ)のやり取りが証拠として正式に採用された。
証拠能力を司法が認めたことで、訴訟は大きな進展を迎え、今後の法廷闘争に少なからぬ影響を与えるとみられる。
8月22日午前、ソウル地裁・民事第12部は、SOURCE MUSICがミン元代表を相手取って提起した5億ウォン(約5000万円)規模の損害賠償請求訴訟の第3回口頭弁論を開いた。
裁判部は「今回提出されたカカオトークの会話は通信秘密保護法違反に該当すると見るのは難しい」とし、「担当者がパスワードを知らせるなどの事情を総合的に考慮すれば、証拠能力を認められる」と判断。「よって、SOURCE MUSIC側が提出したカカオトークの会話を証拠として採用する」と明らかにした。
さらに、審理の進行方法について「公開プレゼンテーションまでする必要はない」としつつ、「公開裁判が原則である以上、口頭弁論を通じて公開の場で進める」と説明した。
これに対しミン元代表側は強く反発。被告側弁護士は「通信の秘密は憲法上の基本権にあたる」と主張し、「公開法廷で会話内容を具体的に引用すること自体が適切ではない」と異議を唱えた。
しかし裁判部は「民事訴訟法上、弁論は原則として公開される」と指摘。「内容を知らない立場から“非公開にすべき”と主張するのは筋が通らない。弁論中に異議が出れば、その都度民事訴訟の原則に従って判断する」と一線を画した。
被告側はさらに「口頭弁論で内容を具体的に朗読することも同様の効果をもたらす。裁判部が証拠能力を認めた以上、今後の進行過程で適切に対応してほしい」と要望した。
一方、原告であるSOURCE MUSIC側は「被告は過去、報道関係者を集めて約2時間にわたりカカオトークの内容を朗読し、相手を非難した前例がある。今回のプレゼンも被告側から持ち出したもので、今さら“朗読は不当な圧力だから制限すべき”と主張するのは、当事者間の平等原則を超え、公正な進行を妨げる」と反論した。
続けて「カカオトークの会話はすでに裁判所が証拠として採用した。法廷でこれを引用するのは正当な弁論権の行使であり、被告も反論すれば済む話だ。引用自体を禁じよというのは不当だ」と強調した。
裁判部は双方の主張を整理し、「どんな発言が飛び出すか分からない状況で、事前に“引用を禁止してほしい”という主張は受け入れられない」と述べ、「原則どおり公開弁論を進め、必要に応じて法に従い判断する」と付け加えた。
裁判部は次回期日を11月7日に指定し、この日の審理を終えた。
SOURCE MUSICは昨年7月、ミン元代表に対して名誉毀損、業務妨害、侮辱による被害を理由に、総額5億ウォンの損害賠償を求めて提訴。問題視されたのは、記者会見でミン元代表が「NewJeansのメンバーを自らキャスティングした」と発言した点や、「NewJeansをHYBEの初のガールズグループとしてデビューさせる」との約束を一方的に破ったと主張した点、さらに「SOURCE MUSICがNewJeansを放置した」と述べた点などである。
5月に行われた第2回弁論期日では、SOURCE MUSIC側がミン元代表のカカオトークを含む約20分間のプレゼン資料を提出したが、ミン元代表側は「事前同意のない違法収集証拠だ」と反論していた。
(記事提供=OSEN)
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