Stray Kidsが、“K-POPアーティスト初”となるイギリス・ロンドンの「トッテナム・ホットスパー・スタジアム」公演を成功させ、新たな歴史を塗り替えた。
Stray Kidsは、7月18日・19日（以下、現地時間）に、ワールドツアー『Stray Kids World Tour “dominATE”』の一環として、イギリス・ロンドンの「トッテナム・ホットスパー・スタジアム」で単独公演を開催した。
Stray Kidsは、2019年に開催したショーケースツアー『UNVEIL TOUR 'I am…』で約5000人のロンドンファンと初めて出会い、2024年には『BST Hyde Park』にヘッドライナーとして出演し、5万人を熱狂させた。そして今回、K-POPアーティストとして初めて「トッテナム・ホットスパー・スタジアム」のステージに立った。さらに、同スタジアムでの単独公演における1日あたりのグッズ売上記録を歴代最多を更新し、まるで魔法のような成長物語の主人公として、その名を刻んだ。
公演日の7月18日・19日のロンドンの天気は予測不可能だった。前日は雨が降ったり止んだりを繰り返したが、18日はこれ以上ないほどの快晴に恵まれ、19日は朝から降り続く雨に不安の声もあったが、公演時間が近づくと嘘のように空が晴れ渡った。
ロンドン市内のあちこちでStray KidsのグッズTシャツや、8人のメンバーを象徴する動物キャラクター「SKZOO」のぬいぐるみをバッグに付けた「STAY」（ファンダム名）の姿を見かけたが、最寄駅からスタジアムまでの道はSTAYで埋め尽くされていた。ブラック×レッドのドレスコードで揃えたロンドンのファンたちは、それぞれの個性とStray Kidsへの愛を詰め込んだスタイリングで視線を集めた。
ドレスコードに合わせて髪を赤く染めたり、短く刈り込んだ髪に「Stray Kids」のロゴを入れたファンの姿も目を引いた。特に多く見られたのは、家族連れの観客たちだ。STAYの子どもと一緒に訪れた保護者のTシャツには様々なメッセージが記されており、微笑ましい光景が広がっていた。
会場のボルテージを高めるサウンドが一気に大きくなり、ダンサーたちの動きがステージの上下で確認されると、スタジアム最上階まで埋め尽くされた観客たちが一斉に立ち上がり、歓声をあげた。グループ名が書かれた巨大なフラッグが力強く翻る中、メンバーが登場し、自信とエネルギーあふれる楽曲『MOUNTAINS』で力強いオープニングを飾った。この日、Stray Kidsは約180分にわたり、全30曲を迫力あるバンドサウンドに乗せて披露した。『MANIAC』『S-Class』『LALALALA』『Chk Chk Boom』など、英オフィシャルシングルチャートにランクインした楽曲では、ファンの大合唱が会場中に鳴り響いた。
ステージ前面を埋め尽くすワイドスクリーン、楽曲ごとの個性を生かしたLED演出、巨大バルーンなどが、Stray Kidsならではのパフォーマンスにさらなる魅力を加え、公演への没入感を一層高めた。メンバーたちは全方位に向けてステージを駆け抜けたり、床に寝転びながら歌ったりとあらゆる角度からステージを活用し、すべての動きが各所に配置されたカメラマンや空中移動カメラによって逃さず捉えられ、あらゆる制限を超えた、Stray Kidsにしかできない唯一無二のライブパフォーマンスが完成した。
広くて高いスタジアムの特性を最大限に生かしたステージ演出も際立っていた。フロアの後方にはアパート8階分の高さほどのセットが組まれ、楽曲に合わせて多彩な照明を放ったり、炎を噴き上げたりなどの迫力を演出した。さらに、巨大スピーカーを配置することで、ステージから離れた位置の観客にもメンバーたちの声がよりクリアに届くよう工夫されていた。『S-Class』『LALALALA』『MIROH』のステージでは花火が打ち上げられ、ロンドンの夜空を美しく彩った。
夜空に包まれたロンドンで、Stray Kidsは移動車に乗ってスタジアム内を周回しファンたちと間近で目を合わせた。彼らの後ろには「SKZOO」の巨大バルーンが続き、まるでおとぎ話のワンシーンのような幻想的な光景が広がった。
アンコールではメンバーが客席まで降りて、ハイタッチや写真撮影などのファンサービスを行い、より近い距離でファンと交流した。またメンバーたちは、『ハリー・ポッター』のセリフや魔法の呪文を叫んで、ロンドンならではの演出でファンを喜ばせた。
Stray Kidsは、ファンへの感謝と胸いっぱいの感情を惜しみなく伝えながら、2日間にわたって盛大に繰り広げられた公演を終えた。世界の音楽市場に、またひとつ大きな足跡を刻んだ瞬間だった。
2日間の公演を締めくくり、メンバーたちはそれぞれの思いを語った。
I.N「本当に夢のような2日間でした。サッカー観戦が好きでプレミアリーグを観ていた子どもが大きくなって、今こうしてこのスタジアムで公演をしているなんて信じられません。言葉では言い尽くせないほど幸せですが、僕一人じゃなく、7人のメンバーと一緒だったからこそ、より幸せでした。STAY、本当にありがとう、愛しています」
チャンビン「トッテナム・ホットスパー・スタジアムがあまりにも大きくて、『dominATE』ツアーがまた新しいものに感じられました。このスタジアムのすべてを満喫したいです。子どもSTAYの姿もたくさん見かけましたが。一緒に来てくださったご両親のSTAYにも感謝します。 これからのStray Kidsも楽しみにしていてください」
スンミン「昨年はフェスティバルに参加しましたが、単独公演としては約6年ぶりです。ロンドンのこの雰囲気がとても好きです。こんなに大きなスタジアムの客席を埋め尽くしてくださった皆さんと共に過ごしたこの瞬間を忘れられません。2日間、公演に来てくださったすべての方々に心より感謝を伝えたいです」
ハン「子どもの頃から『ハリー・ポッター』の映画をよく見ていましたが、イギリスのこんなに大きなスタジアムでステージをしてSTAYと会うことができて、本当に幸せです。僕たちがここまで来られたのは、すべてSTAYのおかげです。その感謝の気持ちをたくさん感じられたツアーだと思います。もっと成長した姿で皆さんの前に現れるので、待っていてください。必ずまた来ます！」
（記事提供＝OSEN）
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