『愛の不時着』『ザ・キング』制作会社の売上が史上最多を更新「コロナ禍でコンテンツの価値向上」

『愛の不時着』『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』などで知られる韓国のドラマ制作会社スタジオドラゴン(STUDIO DRAGON)の売上が、史上最多額を更新した。

スタジオドラゴンは5月7日、2020年1~3月の売上が前年同期に比べ7.6%上昇した1203億ウォン、営業利益116億ウォン、純利益85億ウォンを記録したと公表した。そのうち販売額は669億ウォンと分期史上最高額である。

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1203億ウォンの売上のうち販売額(669億ウォン)占める割合は55.6%で、前年同期に比べ19.1%増加した。これは、ドラマ『愛しのホロ』のNetflix供給と、動画配信サービス向けの販売価格の引き上げおよび販売増加に起因する。

そして海外販売の拡大、動画配信サービスへの価格引き上げ、費用安定化などに後押しされて営業利益(116億ウォン)も前年同期に比べ5.5%成長した。

同社は、ドラマ『ストーブリーグ』(原題)のチョン・ドンユン監督含め、211人の新たなクリエイターらを確保。前年同期に比べると50人が増えた。

2020年4~6月には、ドラマ『ザ・キング:永遠の君主』『一度行ってきました』(原題)などのチャンネルの多角化、海外向け販売価格の引き上げおよび国内のVOD事業拡大など、事業効率化に集中することで成長持続へ挑む。

ドラマ『ザ・キング:永遠の君主』キービジュアル

新型コロナウイルスの影響でアメリカや中国などでドラマ制作が中断・縮小されているなか、スタジオドラゴンへの影響は制限的であり、むしろ新作ドラマの価値が向上し、海外クリエイターの確保も容易になる見込みだ。また、動画配信サービスの需要増加や競争のため、海外事業の拡大が期待されている。

スタジオドラゴンのカン・チョルグ経営企画室長は、「1~3月期は、外形と利益の二兎をつかんで成長の体力を確認した時間だった。ソーシャル・ディスタンスの影響でコンテンツの価値向上を期待できるようになり、それを踏み台に海外進出の加速化を図る」と述べた。

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