Netflixオリジナルシリーズ『イカゲーム』のファン・ドンヒョク監督が、シーズン3ならではの見どころを語った。
6月4日、『イカゲーム』シーズン3の制作チームは、ファン・ドンヒョク監督の現場ビハインドカットとVIPルームのセット写真を公開した。
『イカゲーム』シーズン3では、再びゲームに参加し親友を失ったソン・ギフン(イ・ジョンジェ)、正体を隠してゲームに加わっていたフロントマン(イ・ビョンホン)、そして生き残った参加者たちの最後の運命が描かれる。
ファン監督は今回のシーズン3について、「シーズン2よりもさらに暗く、残酷でありながらも、かなり斬新でユーモラスな作品になる」と自信を示した。また、ゲームのセットについては「幼いころの記憶や雰囲気、登場人物たちが置かれた陰鬱な状況、道徳的ジレンマ、そして過酷な運命を表現したかった」と、演出意図を明かした。
さらに、「『私たちの中に人間性は本当に存在するのか?』『その人間性が、世界をより良くする力になり得るのか?』という根本的な問いを投げかけたかった」と、作品に込めたメッセージについても語っている。
同時に公開されたVIPルームのセット写真には、シーズン3ならではのスケール感と華やかさが反映されていた。前作では黒い大理石が使われていたが、今作では白い大理石が用いられ、シリーズの中でもひときわ異なる雰囲気を演出している。
美術監督のチェ・ギョンソン氏はこれについて「炎のように熱いギフンとは対照的に、冷たく理性的なフロントマンのキャラクターを白い大理石で表現した。二人の温度差を視覚的に際立たせたかった」と語った。
また、VIPたちが食事をする空間については、「六角形は非常に安定感のある図形であり、神託的な雰囲気を表現できると考えた」と説明。シーズン3のVIPルームは、より密やかで秘密めいた空間として構築されており、命懸けのゲームが行われる場所との強いコントラストをなしている。
チェ監督はさらに、「残酷さや暴力性を象徴する“悪”の存在を『毒』として表現したかった」とし、「毒草をイメージしたカラフルなデザインでVIPルームを構成した。シーズン1では草原を思わせる空間で弱肉強食の世界を描いたが、今回は華やかさの裏に危険を孕んだ毒草で、より大胆なデザインを取り入れた」と明かした。
『イカゲーム』シーズン3は、6月27日よりNetflixにて独占配信される。
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