女優ソン・へギョが圧倒的リードか。韓国の新ドラマが視聴率争いスタート

水・木曜放送の新ドラマ『ボーイフレンド』(tvN)が11月28日に韓国で初回放送された。

11月21日には『皇后の品格』(原題、SBS)と『赤い月青い太陽』(原題、MBC)が先陣を切ったばかり。各局の同枠ドラマによる視聴率争いの幕開けに注目が集まっている。

第1週を制したのは、“視聴率クイーン”と名高い脚本家キム・スンオクを味方につけた、女優チャン・ナラだった。彼女が主演を務める『皇后の品格』は、大韓帝国(立憲君主制の韓国)という架空の設定でストーリーが展開される新感覚ドラマだ。

無名のミュージカル女優オ・サニーを熱演中のチャン・ナラは、泥酔シーンなどで自然な演技は披露し、純粋でチャーミングな魅力を引き立てた。激情や復讐心が渦巻く内容なだけに、刺激の強いドラマになる可能性も少なくなかったが、チャン・ナラの爽やかな魅力がそれを払拭し、絶妙なバランスを保っている。

左から女優ソン・ヘギョ、チャン・ナラ、キム・ソナ

一方、出演作のヒットが続く女優キム・ソナ主演の『赤い月青い太陽』は、期待と裏腹に伸び悩んでいる様子だ。

『赤い月青い太陽』は、謎の子供と不可解な事件に出くわしたある女性(キム・ソナ)が、現場に残された詩を手がかりに真実を追及していくミステリー・スリラー。ただ、主人公の暗鬱さとテーマの重さなどが原因で苦戦が続いている。

脚本は、ドラマ『アチアラの秘密』(SBS)で人気を集めたト・ヒョンジョン。ミステリーやホラー、スリラーといったジャンルを得意とする脚本家で、前作の『私の後ろにテリウス』(原題、MBC)は視聴率が2桁を突破している。

それだけに、新作の『赤い月青い太陽』にも期待が集まっていたが、現状は他局の同枠ドラマに軍配が上がっているようだ。初回放送は過剰なCG使用によって「キム・ソナの鼻がまるでモザイク」などとネットで騒がれ、演技以前の問題が指摘されたことも痛手となっている。

出演者の魅力対決だけでなく、ドラマ全般の話題性においても『皇后の品格』が一歩リードとなった。

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