BTSやSEVENTEEN、LE SSERAFIMなどが所属する韓国最大手芸能事務所、HYBEの株価が下落している。
創業者であり、筆頭株主のパン・シヒョク議長が「詐欺的な不正取引」の疑いで金融当局の調査を受けていると報じられた影響だ。
5月29日午前9時16分時点の韓国取引所のデータによると、HYBEの株価は前日比3.58%安の26万9000ウォンで取引されている。取引序盤には一時6%を超える下落幅となったが、その後は若干値を戻している。
複数の金融業界関係者や報道によれば、韓国の金融監督院はパン議長が企業上場(IPO)を控えた時期に、既存の株主に対して「IPOの予定はない」と誤認させ、保有株を手放させた疑いがあるとして、資本市場法に基づく調査を進めているという。
特に問題視されているのは、HYBE上場前にパン・シヒョク議長が自身の知人が設立したプライベート・エクイティ・ファンド(PEF)を通じて株式の一部を移転させたとされる点だ。この過程で、議長側は投資家に虚偽の説明をしていた可能性があるとされる。
さらにパン・シヒョク議長は、そのPEFと売却益の30%を分配する契約を交わしていたとされ、IPO後に得た金額は4000億ウォン(約400億円)にのぼるとも伝えられている。だが、この契約の存在は当時提出された証券申告書には明記されていなかったという。
パン・シヒョク議長はHYBEの株式を約32%保有する最大株主であると同時に、同社の取締役会議長を務めている人物だ。
6月にはBTSの全メンバーが兵役を終える予定で、完全体での再始動が期待されるなか、事務所トップをめぐる疑惑はその期待に影を落としている。
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