女優コ・アラは幼い頃にデビューし、仕事も愛も楽しむ時間もなく生きてきた。
作品に出ていない時間は全て休息に注いだという。
『パンオルリム』(2003)のオンニム役から、最新作『春画恋愛物語』のファリ姫まで。休む暇もなく続いた女優生活を経て、一息ついている。
コ・アラは最近、本紙『スポーツソウル』とのインタビューで「14歳の時にデビューした。その時期に彼氏と手を繋ぎながら歩いてみたりしなければならなかったが、当時は忙しすぎて恋愛もまともにできなかった。今は事前製作が普通だが、その時は毎日生放送のようにドラマを撮った。6カ月間徹夜するのが基本だった」と振り返った。
3月6日に終映した『春画恋愛物語』で演じたファリ姫は、このような同病相憐れむ感情を呼び起こした。
「屋台に行ってトッポッキを食べるのも怖かったです。特に女性ファンからの人気が多かったが、人があまりにも多くて立っていることもできませんでした。私がいたら怪我をすると思い、幼い頃はもっと一人でいなければならなかった。ファリも一人でいる時間が多いじゃないですか。 私の子供時代を振り返ると、別に勉強をしなくてもそのような感情がよく理解できました(笑)」
『春画恋愛物語』は男女が内外しなければならない性理学的秩序と衝突する。男女の熱い愛を扱った「男女相悦之詞」を扱っているからだ。
このような濃艶な物語を書いた著者は、ほかならぬファリ姫だった。
男装した状態で童貞を捨てる場面を盗み見るなど、様々な話を蓄積していたからこそ可能なことだった。
女性連帯というテーマ意識も残した。
「私たちは閉じ込められた鳥ではない。飛び立つのだ」(ファリ)、「私が私を守らなければ、誰が守ってくれるだろうか」(ジウォン)のような台詞が代表的だ。
コ・アラは「いい台詞が多くてたくさん胸に響いた。女性の心を慰め代弁する台詞が響きを与えた」と評価している。
しばらく画面から姿を消したのは、ドラマ撮影中に負った傷のせいだった。幾重にも積み重なり、回復にはかなりの時間が必要だった。
「体を使う作品は私が直接全部やったんです。映画『ペースメーカー』(2012)の時は棒高跳の選手にならなければならなかったが、完全に憑依してしました。6カ月間、雨が降ろうが雪が降ろうがワイヤーにぶらさがった。『PAPA』(2012)を撮る時は生まれつき天才のダンサーを演じなければならないので、開脚をして内転筋が破裂しました。サッカー選手たちが主に怪我をするところなのに、医者がどうしてこんなところに怪我をしたのかと聞いてきました。ハハ」 次々と続く作品にステロイドを打ちながら演技した。
シンドロームを巻き起こした『応答せよ1994』(2013)でも、足首の負傷まで負ったまま作品を終えた。
『ヘチ 王座への道』(2019)の時は6カ月間ギブスをしたまま撮影。計36回の分量のうち10回目の時に怪我をした。スカートでギブスの部位を覆い、茶母から女官に配役も変えた。
このような悪いことが起きても、コ・アラの精神面は健康だ。
コ・アラは「負傷が長いため空白期間が思ったより長くなった」としながらも、「その期間中に本当に回復した。性格が未来志向的なので、過去はあまり否定的に考えない。作品を多様にすることができれば幸いだ」と言って笑った。
なおコ・アラが主演を務めるドラマ『春画恋愛談』はU-NEXTで視聴可能。
◇コ・アラ プロフィール
1990年2月11日生まれ。韓国・晋州(チンジュ)市出身。2003年にSMエンターテインメントが主催した青少年ベスト選抜大会で大賞を受賞したことで芸能界入りし、同年にドラマ『成長ドラマ#』(KBS)で子役デビューを果たす。2013年に放送された『応答せよ1994』(tvN)でのヒロイン役を通じて実力派女優としての地位を確立した。代表的な主演作に『花郎<ファラン>』(KBS2)、『ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~』(JTBC)、『ヘチ 王座への道』(SBS)、『ドドソソララソ』(KBS2)など。映画情報サイト『TC Candler』が毎年発表している「世界で最も美しい顔100人」では、2017年に62位、2018年には99位にランクインした。
前へ
次へ