Netflixドラマ『キングダム』シーズン2の監督が語る制作裏話。“押しキャラ”は誰?【インタビュー】

2020年04月08日 テレビ #韓国ドラマ

Netflixオリジナルシリーズ『キングダム』シーズン2のパク・インジェ監督が、演出の裏話を明かした。

今年3月に配信された『キングダム』シーズン2は、各国のNetflix人気チャートで1位を獲得するほど人気を集めた。海外大手映画データベースサイトIMDbで集計した人気順位では9位となり、人気海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』を追い越す結果となった。

【関連】『椿の花咲く頃』の天才子役も。シーズン2の新キャストが凄い

その人気について、『キングダム』シーズン2を演出したパク・インジェ監督は「まだ実感は沸かない」と照れくさそうに言う。そして「新型コロナ19によって社会的距離を置くことで、家で家族といる時間が多くなったが、ぜひ一緒に楽しんでもらいたい」と話した。

前シーズンに続いてブームを巻き起こしている『キングダム』シーズン2は、シーズン1を演出したキム・ソンフン監督が最初のエピソードを担当し、その後のエピソードはすべてパク・インジェ監督が演出を引き継いだ。ハリウッドでは複数の監督がタッグを組む事例が多いが、韓国ドラマでは異例のことだった。

(写真提供=Netflix)『キングダム』シーズン2のキービジュアル

それに対してパク・インジェ監督は「最初のエピソードはシーズン1の締めくくりと言える。私は破局へ向かう“キングダムの修羅場”の扉を開く過程を演出した。1つの話が一段落し、別の話が始まるのでエピソードが明確に変わる」と説明している。

普段からゾンビ映画が好きだというパク・インジェ監督が、キングダムを引っ張るようになったのは、キム・ソンフン監督とキム・ウ二脚本家の貢献が大きいという。

「キム・ソンフン監督からオファーを受けた時、私もシナリオを書く者として面白くなければ断るつもりだった。キム・ウンヒさんの脚本が最終決定をする上で最も大きかった。2人がシーズン1で作った世界観がある。それらを最大限引き継ごうとしたのが一番の課題だった。プレッシャーがなかったとすれば嘘だが、迷惑をかけず、面白く作るために精一杯努力した」

また、「個人的にゾンビ映画が好きで、今まで見たゾンビ映画の要素を『キングダム』に盛り込もうと、アイデアを出しながら制作した。ゾンビ作品としてインパクトのあるものにしたかったから。ゾンビファンに喜ばれる方法を悩んだ」と付け加えた。

(写真提供=Netflix)パク・インジェ監督

“K-ゾンビ”という新造語が生まれるほど人気を集めた『キングダム』独自のゾンビスタイル。シーズン1との差別化についてパク・インジェ監督はこう説明する。

「シーズン1の世界観を引き継ごうとしたため、ゾンビの容姿や行動は勝手に変えられない。ただ、ゾンビを処理する方法について、どうんな形で見せるか悩んだ。ゾンビ作品というジャンルが拡張性はあるが、定型化された部分もある。それを損なわない範囲で楽しく視聴できるようにした」

シーズン2では、主演を務める世子イ・チャン(演者チュ・ジフン)をはじめ、野心家のチョ・ハクジュ(演者リュ・スンリョン)、天然キャラのポンパル(演者チョン・ソクホ)など、さまざまなキャラクターが作品を彩る。

愛着のあるキャラクターを聞くと、パク・インジェ監督は「パパとママどっちが好き?という質問と同じだ」とし、「ゾンビ役の方々に感謝する。時間のかかる特殊メイクをしなくてはならないし、夏に撮影した時、劇中では冬のシーンだったので汗をかいてはいけなかった。キングダムの半分を占めたと言えるほど苦労してくださった。私としてはその方たちが“推しキャラ”だ」と答えた。

韓国のみならず海外のファンまで虜にした『キングダム』シーズン2の人気の秘訣は何か。

パク・インジェ監督は「フュージョンスタイルのようだ。朝鮮時代という舞台にゾンビが融合した楽しさを視聴者の方も感じると思う。さらには権力や貪欲さなどが加わり、ジャンル的に興味深い点があるようだ」と、シーズン2への愛情を示した。

(写真提供=Netflix)パク・インジェ監督

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集