24歳で突然この世を去った女優キム・セロンさんに向けた哀悼が続いているなか、生前経験した辛い日々が残念な気持ちにさせる。
子役出身のキム・セロンさんは過去、精神的苦痛の中でも演技に対する楽しさとやりがいのおかげで困難を乗り越えたと告白していた。
2018年に放送されたバラエティ番組『知ってるお兄さん』で友人の歌手イ・スヒョンとともに出演し、学生時代の話を伝えた。
同日、小学生の頃、いじめられたと告白したキム・セロンさん。「学校は高校1年生まで通って退学した。高校の友人とは今も関係維持をしているが、他のことをもっと学んでみたくて退学を決めた」と話し始めた。
キム・セロンさんは2016年、高校を退学してホームスクーリングを始めた。当時、自主退学を決めた理由についてやりたい勉強が別にあるとし「演劇・映画科に進学するつもりだったが、そうしたら6~7年、演技の勉強だけすることになる。高校3年は言語や他の勉強をしたかった」と明かしていた。
続けて「映画『アジョシ』があまりにも有名だったのではないか。その後(映画公開後)に転校したが、新しい学校の友人は私を芸能人と認識したようだ。ひどく苦しめた」と明らかに。
当時、キム・セロンさんの下校途中にあった遊び場の滑り台に悪口が書かれているかと思えば、学校では下駄箱から靴がなくなることも日常茶飯事だったと。
「誕生日パーティーをするから来てと言われたのに、行ったら誰もいなかった時もあった」と打ち明けた。
これに対し「演技活動をしたことを後悔したことはなかったのか」と問われると、「最初は本当に辛かった。でも演技をするのがとても楽しかった。俳優をしなければならないと思ったのは、映画が公開して映画館でエンディングクレジットが上がったとき、私の名前を見る喜悦がとても大きかったから」と語っていた。
一方、警察庁国家捜査本部の関係者は2月17日、ソウル西大門(ソデムン)区警察庁で開かれたブリーフィングで「本人が極端な選択をしたとみている」と伝え、「メッセージは発見されていない。特別な捜査内容はない」と付け加えた。
キム・セロンさんは2月16日16時54分頃、ソウル市城東区杏堂洞(ヘンダンドン)の自宅で死亡しているのが発見された。享年24歳。 発見者は、事前にキム・セロンと会う約束をしていた友人で、訪問した際に異変を察知し、警察に通報したという。外部からの侵入の痕跡など、犯罪容疑は確認されなかった。
なおキム・セロンさんは2022年5月、飲酒運転事故を起こし、活動を中断。昨年4月には演劇『トンチミ』を通じて復帰を目指したが、最終的に実現には至らなかった。2021年に放送された『ドラマスペシャル2021-彼女たち』以降、約3年ぶりの演技復帰となるはずだったが、飲酒運転への厳しい世論を受け、復帰を断念したとされる。
昨年末には、芸名を「キム・アイム」に改名するなど、カフェ開業と芸能界復帰を行っていたと伝えられた。
現在、ソウル峨山(アサン)病院に葬儀所が設けられ、俳優ウォンビン、女優ハン・ソヒ、キム・ボラ、兄妹デュオAKMUなどの同僚たちが弔問し、哀悼の意を表した。
出棺は2月19日だ。
(記事提供=OSEN)
【相談窓口】
一般社団法人日本いのちの電話連盟(電話、メール相談可能)
TEL:0570-783-556=ナビダイヤル 午前10時から午後10時まで
◇キム・セロンさん プロフィール
2000年7月31日生まれ。9歳から子役として活動を始め、スクリーンデビューとなった2009年公開の主演映画『冬の小鳥』では孤児院に捨てられた少女を熱演。カンヌ国際映画祭に韓国の役者史上最年少で招待された。2010年の『アジョシ』ではウォンビンと共演し、大韓民国映画大賞新人女優賞を最年少で受賞。2019年に韓国で放送されたドラマ『レバレッジ:詐欺操作団』では、凄腕の女泥棒役を見事に演じて魅力的な姿を披露した。2022年5月18日に免許取り消しレベルの泥酔状態で運転して事故を起こし、活動を自粛。2025年2月16日、24歳でこの世を去った。
前へ
次へ