かつて“天才子役”として名を馳せるも、不祥事で表舞台から姿を消した韓国女優の不可解な行動に注目が集まっている。
2022年5月に飲酒運転で公共物を破壊し、現場から逃走したことで罰金刑が下されたキム・セロンが現在、再びメディアの関心を一身に集めている。
3月24日、キム・セロンは自身のインスタグラムに俳優キム・スヒョンとのツーショット写真を投稿したあと、すぐに削除した。写真には、親し気に頬をくっつける2人が写っていた。
現在、キム・スヒョンは3年ぶりとなるドラマ『涙の女王』(tvN)で主演を務めており、キム・セロンは2年前の“泥酔運転”事故で活動を休止中だ。
対照的な状況の2人の写真がすぐに削除された点から、一部ではキム・セロンがミスを口実にわざと投稿したのではないかという疑いが持たれている。
この件に関して、本サイト提携メディア『OSEN』が取材した結果、「突然アップされて削除された写真は現在の写真ではない。2人が恋人関係に発展したことはない」と、双方をよく知る関係者は明かしている。
キム・スヒョンの所属事務所ゴールドメダリストの関係者も、「キム・スヒョン氏の熱愛説は事実無根であることを申し上げる。ネット上に広がっている写真は、過去に同じ事務所だった当時に撮影したものと見られ、キム・セロン氏のこのような行動の意図は全く分からない状況」と公式立場を発表した。
続けて、「この写真により、俳優に対する不必要な誤解と憶測などが飛び交っている状態で、当社は俳優の人格と名誉を毀損し、悪意的な誹謗と侮辱的な掲示物に対しては、法律代理人である法務法人を通じて強力に対応する。これと関連して、根拠のないデマや推測性の文は自制して下さるようお願いする」と強調した。
結果的に、キム・セロンはプライベート写真を相手の同意なしに流出した加害者、キム・スヒョンは罪のない被害者となったわけだ。
現在、キム・スヒョンに被害を与えたキム・セロンは、謝罪も釈明していない状況だ。
これに対して、キム・スヒョンのファンや、ドラマに没頭していた『涙の女王』視聴者、そしてネットユーザーまでもがキム・セロンの行動を非難している。
なお、キム・セロンは2022年5月、ソウル江南(カンナム)区で飲酒状態のまま自分の車を運転して街路樹や変圧器などに数回衝突した後、そのまま運転を続けるも警察に逮捕された。当時、衝突事故の影響で周辺の店舗57カ所の電気供給が約3時間途絶え、商人や住民に金銭的な被害をもたらした。
これにより、道路交通法違反で起訴されたキム・セロンは今年4月、「飲酒運転は他人の生命と身体、財産に深刻な被害を与えうる犯罪で、厳罰にする必要がある」として2000万ウォン(日本円=約200万円)の罰金刑が言い渡された。
キム・セロンは飲酒運転事故の裁判で生活苦を主張したが、ホールデム・バーでの目撃情報やアルバイトを偽った疑惑などが持たれ、批判を浴びていた。
これに対しキム・セロンは、「生活苦を訴えたことはない。アルバイトをしていることも事実であり、違約金が多いのも事実」と無念の心情を表明した経緯もある。
その後はNetflixシリーズ『ブラッドハウンド』にカットなしでそのまま登場したり、EI brothersの新曲『Bitter sweet』のミュージックビデオに出演した。明るくブリーチしたヘアスタイルではつらつとしたダンスを披露し、「果たして泥酔飲酒運転で自粛中の芸能人の姿として正しいのか?」という声が挙がったりもした。
(記事提供=OSEN)
◇キム・セロン プロフィール
2000年7月31日生まれ。9歳から子役として活動を始め、スクリーンデビューとなった2009年公開の主演映画『冬の小鳥』では孤児院に捨てられた少女を熱演。カンヌ国際映画祭に韓国の役者史上最年少で招待された。2010年に公開された『アジョシ』ではウォンビンと共演し、大韓民国映画大賞新人女優賞を最年少で受賞した。現在は実力派女優として多方面に活躍。特に、2019年に韓国で放送されたドラマ『レバレッジ:詐欺操作団』では、凄腕の女泥棒役を見事に演じて魅力的な姿を披露した。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇っている。俳優になったきっかけは、内向的な性格を心配した母親が演劇を勧めたこと。
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