トランスジェンダー女性として初めてアカデミー賞にノミネートされたスペイン人俳優が、韓国のオスカー女優を侮辱した過去発言などを謝罪した。
スペイン出身のトランスジェンダー女優カルラ・ソフィア・ガスコン(52)は2月2日(現地時間)、アメリカメディア『CNN』とのインタビューを通じて、自身の過去のSNS投稿に言及した。
カルラは主演映画『エミリア・ペレス』を通じて「第97回アカデミー賞」の主演女優賞候補に選出。トランスジェンダーを公表する女性としては初のアカデミー賞ノミネートとなったわけだが、インターネット上ではカルラのSNSにおける過去投稿が物議を醸している。
というのも、カルラは去る2016年から2021年にかけて、自身のSNSでイスラム教徒に対する嫌悪発言や特定の人種を侮辱する発言など、差別発言を多数投稿していたのだ。
2021年にも、韓国の大御所女優ユン・ヨジョン(77)が映画『ミナリ』で「第93回アカデミー賞」助演女優賞を受賞した際、「オスカーは、ますます独立映画や抵抗映画のための授賞式になっている。アフロ(アフリカ)・コリアン・フェスティバルを見ているのか、Black Lives Matterデモを見ているのか、8M(女性ストライキ運動)を見ているのかわからなかった。そのほかには、醜いガラショーだった」と侮辱発言をしていた。
騒動が過熱すると、カルラは自身のXアカウントを削除。その後、インスタグラムを通じて「犯罪を犯してはいないが、完璧でもなかったし、今も完璧ではない。私は毎日学び、より良い人になろうと努力するだけ」とし、「私を知っている人ならば、私が人種差別主義者ではないということを知っているだろう」と釈明した。
ただ、それでも非難を浴び続けたことで、『CNN』とのインタビューを通じて「不快感を感じたすべての人に心より謝罪する。私は人種差別主義者でもなく、ほかの人々が私をそのように信じさせようとしたこともない」と伝えた。
だが、最近議論になった投稿の一部について「覚えていない」と話したかと思えば、『エミリア・ペレス』で共演した女優セレーナ・ゴメス(32)を過去に侮辱したSNS投稿については、「私が書いたのではない」と否定していた。
(記事提供=OSEN)
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