韓国の務安(ムアン)国際空港で発生した航空機の滑走路逸脱事故で、現在(12月29日14時)までに85人が死亡したと確認されるなか、韓国の放送業界も緊急事態に直面している。
【関連】大規模な惨事発生、181人を乗せた旅客機が着陸中に衝突
年末に予定されていた授賞式の開催について議論が進められており、MBCは『MBC演芸大賞』を予定通り進行することを決定した。だが、生中継はせず、後日の録画中継を今後検討するとした。
12月29日午前9時7分ごろ、全羅南道(チョルラナムド)の務安国際空港で、タイ・バンコクから到着して着陸中だった航空機が滑走路を逸脱し、フェンスの外壁に衝突する事故が発生した。
この航空機には乗客と乗務員を含む181人が搭乗していた。事故直後の死者数は28人とされていたが、現在までに62人が死亡したことが確認されている。消防当局によれば、さらに負傷者の規模を調査中であり、負傷者数は今後も増える可能性が高いという。
この航空機事故を受け、放送業界にも影響が広がっている。特に、年末を迎えて授賞式を準備していた放送局にとって、状況は緊迫している。
MBCは12月29日午後8時30分から『2024 MBC放送演芸大賞』を予定通り進行する計画であり、翌30日には『2024 MBC演技大賞』、31日には『2024 MBC歌謡大祭典』を編成している。SBSとKBSも12月31日にそれぞれ『演芸大賞』と『演技大賞』を予定している。
航空機事故の発生による追悼ムードが続くなか、MBCは12月29日の『放送演芸大賞』を予定通り実施することを決定。ただし、授賞式に先立って予定されていたフォトタイムイベントは中止とした。
MBC側はこの日午後に「緊急ニュース特報の編成により、本日12月29日(日)午後7時に予定されていた『2024 MBC放送演芸大賞』のフォトタイムイベントは中止となりました。『2024放送演芸大賞』は予定通り進行しますが、編成変更がある場合には再度お知らせいたします。何卒ご了承ください」と公式声明を発表した。
一方、SBSは『演芸大賞』をはじめ、本日放送予定だったバラエティ番組『ランニングマン』と『私たちの憎たらしい子供たち』の放送中止を検討している状況だ。
(記事提供=OSEN)
■【写真】不慮の事故で23歳で…K-POPアイドルの10周忌
前へ
次へ