日本ではタブー視する風潮だが…政治にモノ申す芸能人続々の韓国、現大統領の弾劾可決に歓喜

2024年12月16日 話題 #韓国政治

尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追案可決に、芸能人たちも胸を撫で下ろしている。

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日本では芸能人の政治的発言は良しとされない風潮があるが、韓国は正反対で、知名度の高い俳優やアーティストが続々と声を上げているのだ。

世界的映画監督は“メッセージ付き”パンを配布

そんな韓国では14日午後、国会で尹大統の領弾劾訴追案表決が行われた。同日、国会前には弾劾を要求する200万人もの市民が集会を開いたなか、芸能人たちも参加していたという。元Wonder Girlsのイェウン、元IZ*ONEのイ・チェヨン、女優のハン・イェリ、シン・ソユル、コ・ミンシなどは、SNSに現場で撮った写真を投稿している。

コ・ミンシ
(写真提供=OSEN)コ・ミンシ

このほかにも、歌手のイム・ヒョンジュは幼い息子と集会に参加したり、歌手のイ・スンファンは表決前日に無料コンサート開催している。『オールド・ボーイ』(03)、『親切なクムジャさん』(05)、『お嬢さん』(16)、『別れる決心』(22)などで知られる大物映画監督のパク・チャヌクは、国会近くのベーカリーでパンを買い、韓国映画監督組合とともに集会に参加した市民に配ったほどだ。彼が配ったパンには、「尹錫悦と別れる決心」「国民がそんなに甘く見えますか?」という文言が刻まれたステッカーが貼られていた。

彼/彼女たちのように直接手を貸した芸能人がいた一方で、間接的に協力したスターもいる。IU、少女時代・ユリなどは、国会近くの飲食店を集会参加者が無料で使えるよう代金を前払いしたり、カイロを配るなどして支持を表明。特に、今回の集会では少女時代のデビュー曲『Into The New World』多く歌われているという縁もあり、ユリは「安全に気をつけて、健康に気をつけて。『Into The New World』をしっかり歌って」とエールを送った。

少女時代1stシングル『Into The New World』
(画像=SMエンターテインメント)少女時代1stシングル『Into The New World』

尹大統領の弾劾訴追案の採決には在籍していた議員300人全員が臨み、賛成204票、反対85票、無効8票、棄権3票という結果となった。可決が決まると、芸能界からも相次いで歓声が上がった。

あのG-DRAGONも

歌手のアン・イェウンは中継画面とともに「春」という文字をSNSに載せ、ミュージカル俳優のキム・ソヒャンはファンが送ってくれた写真を共有して「暮らしやすい世の中で必ず笑えるように」と伝えている。

また少女時代のソヒョンは、今年ノーベル文学賞を受賞した作家ハン・ガンの著書『少年が来る』とともに、『Into The New World』の一節をSNSに残した。女優のアン・ソンヨンは「民主主義は生きている」と感動を共有。また、同じく女優のキム・ジウは「光を失った私たちの地を必ず取り戻す」「『Into The New World』がこのように涙が出る歌だったのか、年末の集まりの合唱は『Into The New World』だ」と感動し、人気俳優のイ・ドンウクは「春が一歩近づいたように、温かい年末になれば」とメッセージを残している。

可決の現場にいたというイェウンは、「大韓民国万歳」「事必帰正」と喜び、イ・スンファンは「国民の力」という文で感動を伝えた。シン・ソユルは「力強く歌った『Into The New World』」として感動の現場を共有した。

超大物アーティストG-DRAGONも、今回の件について暗に言及している。彼は以前、「私を泣かせないでください」と意味深な文をSNSに投稿して注目を集めた。

G-DRAGON
(写真提供=OSEN)G-DRAGON

そしてキム・ウォンヒョ、チェ・ドンソク、カン・ミナ、ボン・テギュ、ソン・ウニ、アン・ボヒョン、Block B・ピオなど、多くの芸能人が弾劾可決に対して喜びを表わしている。

(記事提供=OSEN)

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