飲酒運転で物議を醸した俳優クァク・ドウォンに、主演映画の監督が苦言を呈した。
11月8日、ソウル・CGV龍山(ヨンサン)アイパークモールでは映画『消防士』(原題)の制作報告会が行われた。
報告会には、クァク・キョンテク監督、俳優のチュウォン、ユ・ジェミョン、イ・ユヨン、キム・ミンジェ、オ・デファン、イ・ジュニョク、チャン・ヨンナムが参加した。
韓国で12月4日より公開の『消防士』は、2001年にソウル西大門区・弘済洞(ソデムング・ホンジェドン)で実際に起きた、ある多世帯住宅の放火事件がモチーフで、火災を鎮圧するために死闘を繰り広げる消防士たちを描いている。
同作は、飲酒運転で活動を中断した俳優クァク・ドウォンの復帰作であるため、より注目を集めている。
クァク・ドウォンに関する質問が飛んだ際、監督は「約2年前に映画後半の作業を終えて仕上げ段階だった時、そのような事故が起きたと聞いた。正直な私の気持ちを言うと、とても憎くて恨めしい」と打ち明けた。
続いて、「本人は犯したことに対して大きな責任を負わなければならない。深い反省と自粛の時間が必要だと思う」として、「そういった面を抱えて映画を公開することになったが、このような質問が出てくれば何と答えるべきか悩んでいた時、消防関係者の方と会った」と話した。
そして、「関係者の方にこういう残念な点があったと話すと、“監督、消防士たちも1人で現場に行くわけではないじゃないですか。チームで動くのだから、スタッフ、俳優の皆さんも一緒に頑張ってください”と、おっしゃった。その言葉が記憶に残っており、今日はそのような気持ちで参加した」と告白した。
また、クァク監督は「クァク・ドウォン俳優のシーンを特に多く使ってはいない。(撮影終了から)4年が過ぎたため、多くの方々がストリーミングサービスやショート動画のリズムに慣れている状況だ。私たちの映画も観客のリズムに合わせるため、タイトにしながら自然な流れになるよう編集した」と付け加えた。
なお、クァク・ドウォンは2022年9月25日5時頃、飲酒状態で済州(チェジュ)市の道路を走行していた。彼は自身のSUVに乗って約11km運転したあと、信号待ちの途中に車内で眠りについたところ、住民の通報で出動した警察に摘発された。
当時、血中アルコール濃度は免許取り消しレベル(0.08%)の約2倍に達していたという。その後、2023年4月に済州地方警察庁が道路交通法上の飲酒運転の疑いで略式起訴し、罰金1000万ウォン(約100万円)を課していた。
この飲酒運転でクァク・ドウォンは芸能活動を中断したため、『消防士』は公開が事実上の無期限延期となっていた。
(記事提供=OSEN)
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