「母校の先生たち皆が残念に思っている」
今年9月、学生時代のいじめ疑惑が浮上した俳優のアン・セハ。
彼の高校の担任A氏が10月10日、本紙『スポーツソウル』の電話取材に応じ、「騒動が起きて以降、母校の先生たち皆が残念に思っている」と明かした。
続いて、「学生時代、校内暴力(いじめ)とは全く関係のない子だった。全て嘘だと思う。学生の記録簿にも残っているが、正しく誠実で、礼儀正しい模範的な学生だった」と明らかにした。
また、「アン・セハが中学校に通っていた当時に在職していた主任教師と親交があり、その先生とも通話をした。その方も、いじめは事実ではないと話されていたし、残念がっていた」とし、「2人(アン・セハと被害者)とも私の教え子なので、どちらの肩を持つこともできず、慎重な状況だとおっしゃっていた」と説明した。
それとともに、「長く教職に就いているため知っているが、暴露文が事実であれば、そのまま見過ごすことはなかっただろう。誠実だった学生がこのような状況に置かれているのが残念で、私が自ら明らかにしたかった」と告げた。
なお、アン・セハのいじめ疑惑は9月9日に、あるオンラインコミュニティに投稿された文章に端を発する。アン・セハの中学の同級生だと主張する人物は、「芸能人校内暴力MeToo俳優」というタイトルの文で、アン・セハが腹部をガラスで刺したり、強制的に喧嘩をさせられるなどの被害に遭ったと暴露した。
それだけでなく、「当時、担任や主任教師はアン・セハなどのいじめを認知していたため呼び出し、事件を調査した。アン・セハと彼ら不良グループは教師から指導を受けた」と明かしていた。
これが報じられると、追加の暴露と擁護する声が同時に殺到。騒動が大きくなったことで、アン・セハは活動を中断するに至った。プロ野球の始球式の中止、ミュージカルの降板などだ。また、JTBCのYouTubeチャンネル「ニュースフェイス」では、複数の被害者の証言が公開されたりもした。
アン・セハ側も黙っていない。所属事務所フナスエンターテインメントは弁護士を選任し、本格的な対応に乗り出した。陳情書も疑惑が提起された日に提出したという。「アン・セハのいじめ疑惑は事実無根だ。法的に対応するだろう。デマの流布による名誉毀損疑惑で告訴し、強硬に対応する」と立場を明らかにした。
発端となった暴露から1カ月が経った今回、アン・セハが通っていた学校の教師が自ら釈明したことから、被害者の主張に待ったがかかった形だ。
◇アン・セハ プロフィール
1986年1月29日生まれ、本名アン・ジェウク。2011年に演劇作品でデビュー。その後、ドラマ『彼女はキレイだった』『ボイス2~112の奇跡~』『キング・ザ・ランド』、映画『スウィンダラーズ』などに出演。特に『キング・ザ・ランド』では、2PM・ジュノが演じるク・ウォンの秘書を個性的に演じて注目を集めた。
■校内暴力やパワハラ疑惑…物議を醸した韓国スターたちの復帰に大衆が冷ややかなワケ
前へ
次へ