NewJeansの『Ditto』『ETA』などのミュージックビデオを手がけた制作会社「Dolphiners Films」のシン・ウソク監督が、NewJeansの所属事務所ADORに反論した。
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先立って、NewJeansの代表曲『Ditto』や『ETA』のミュージックビデオを演出したシン・ウソク監督は、ADORの要求でNewJeans関連の映像を削除し、公開できなくなったと明らかにした。
これに対してADORは9月3日、公式ツイッターに公示を上げ、「Dolphiners FilmsがSNSチャンネルに載せた『ETA』のミュージックビデオのディレクターズカットは、過去に広告主とも異見があった部分が含まれた編集物で、広告主との協議なしに無断で掲示された」と伝えた。
さらにADORは「Dolphiners Films側にディレクターズカット版に対する掲示中断の要請をしただけで、“パン・ヒスチャンネル”などのNewJeansに関するすべての映像の削除、あるいはアップロードの中止を要求した事実はなく、ADORのチャンネル運営政策も変わったことはない」と強調した。
パン・ヒスチャンネルとは、『Ditto』『OMG』のミュージックビデオに登場する架空の人物「パン・ヒス」の名をつけたYouTubeチャンネルのことで、Dolphiners Filmsが運営していた。シン・ウソク監督は「パン・ヒス」という名前は、NewJeansのファン名「Bunnies」から取ったと明らかにしたことがある。
要するに、ADORは「パン・ヒスチャンネル」に上がった映像を削除しろと要求したのではなく、アップロードの中断を要請しただけだと主張しているわけだが、それに対してシン・ウソク監督が反論した。文末には皮肉を効かせるほど、強力な反発だった。
シン・ウソク監督は9月3日午後、「今日、ディレクターズカットのアップロードについて合意した事項を再確認した」とし、「当時、制作のために集まった3社はファンのためにディレクターズカットをDolphiners Filmsのチャンネルに公開することで合意した」と強調した。
彼は「いったいなぜ立場文に、関係のない第三者を引き込んで言論プレー（メディア操作）をするのか」とし、「これは広告業界の不文律を無視する処置であると同時に、ビジネスの基本である信義を裏切る行動」と批判した。
シン・ウソク監督は、ADORが著作権と肖像権を持つ映像は公式アカウントにのみ公開でき、第三者のチャンネルにはアップできないと主張して削除を要請したと明らかにした。先立ってADORが明らかにした「削除要請はしなかった」という主張と食い違う。
シン・ウソク監督は「先週の日曜日の夕方、一方的に月曜日の午前までに（映像を）削除しなければDolphiners Filmsに内容証明を送り、違約罰として用役代金の2倍を請求すると脅迫しておきながら、今になって何を言っているのか？ もしかして削除後になって、パン・ヒスチャンネルの存在について知ったのではないか」と述べた。
続けて「常識的に、世の中に自分の作品を自ら燃やしてしまう監督がいるだろうか。私がそんなことをする理由がどこにあるのか。パン・ヒスチャンネルは、私が演出した『Ditto』という作品の延長線上にあり、ADORのために自ら進んで、何の報酬もなしにファンのために作ったチャンネルと映像だった。それなのに今さら私が突然、何の動機もなしに、すべて削除したというのか」と反問した。
また、「Dolphiners Filmsはミュージックビデオを良い作品にするために努力し、作品の完成度とファンのために無報酬で作業を自任した」とし、「そして今のADORによる、これまでの協議を覆す不当な要求を受けても映像を削除した」と付け加えた。
彼は「当時の合意事項も知らずに、いったい何が不満なのかわからないが、Dolphiners Filmsを契約違反および虚偽事実流布者にするのか」とし、「私が嘆願書を書いたからこうしたのか、HYBEのミュージックビデオ制作を断ったからか、NewJeansの排除に乗り出したからかわからないが、汚い言論プレーで真実を歪めるな。これでも、どうせまたやるだろう」と締めくくった。
『Ditto』や『ETA』のミュージックビデオは、シン・ウソク監督だけの色彩とNewJeansの感性がシナジー効果を生んだと高評価されている。そのためNewJeansファンでさえ、今回のADORの選択を残念に思い、理解し難いという反応を示している。
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