忠武路(チュンムロ/映画の街)を代表する俳優キム・ユンソク、チェ・ミンシク、ソン・ガンホら韓国の映画俳優が動画配信サービスの作品にまで進出し、存在感をさらに大きくしている。
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ただ、忠武路のベテラン俳優たちが動画配信サービスの作品を選択するのにはそれぞれ異なる理由があり、注目が集まっている。
キム・ユンソクは、Netflixシリーズドラマ『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』に出演した。2007年のに放送終了したMBCドラマ『いるときに尽くして』以来、17年ぶりにお茶の間の視聴者の前に姿を現したことになる。
彼はモ・ワンイル監督との義理のために作品を選んだという。
キム・ユンソクは、「モ・ワンイル監督とは20年余り前から縁がある。KBSドラマ『復活』に出演したとき、監督が演出助手をしていた。そのときからの縁だ。とても好きだった演出助手が私に台本を送ってきたので、信じて(出演を)決めた」と明らかにした。
さらに、「シリーズものは時代の流れのようだ。あるものが消えてから生まれるのではなく、共存するのだ。そのなかでできることをやろうとした」と説明した。
ソル・ギョングはドラマの撮影に対する負担を感じていたが、良い作品だと判断し、お茶の間に姿を現した。彼が選択したのは、Netflixオリジナルドラマ『旋風』だ。
同作この作品は、彼が1995年のに放送終了したMBCドラマ『大きい姉さん』以来、なんと30年ぶりにドラマ復帰した作品ということもあり、で多くの人々の期待を集めた。
ソル・ギョングは「ドラマの制作環境に対する先入観があった。時々『ドラマには出ないのか』という質問を受けたとき、脚本が良ければやらない理由はないと答えていた。今作は脚本が良かった」と、出演のきっかけ契機を語った。
続けて、「台詞の量が多いこと、ハードなスケジュールなどに怯えていたようだ。やっても後悔、やらなくても後悔しそうな変な気持ちになって、結局やってみるんだと思ってやることにした。後悔はない」と感想を述べた。
ソン・ガンホは俳優業35年にして“ドラマの新人”としてデビューした。映画界で長い経歴を持っている彼が初挑戦したドラマは、ディズニープラスオリジナルドラマ『サムシクおじさん』だ。
『サムシクおじさん』の制作発表会に参加したソン・ガンホは、「多様な媒体を通じてさまざまな試みを行うことが受け入れられる時代になり、自然と動画配信サービスのドラマに出演することになった。これまでの配信ドラマとは一味違っていたので、興味と意欲がわき、ここにたどり着いた」と述べた。
このように、ベテラン俳優たちが映画ではなくドラマに転じる理由は、単純なトレンドではなく、時代の変化に対する自然な動きであるといえる。映画とドラマは競争しているのではなく、それぞれ異なるものとして共存できるということだ。
韓国の文化評論家ハ・ジェグン氏は、「劇場公開用の映画と配信サービス用の作品の境界がますます曖昧になってきている。映画監督とスタッフが積極的に配信サービス用の作品に参加することで、俳優も自然とこの流れに乗っているためだ」と話した。
それとともに、「ドラマと言っても映画とそこまで変わらない。配信サービスでは、今やテレビ局とは次元が異なる規模の制作費を使えるようになり、映画制作の環境に慣れている俳優たちがドラマへと転換するのに重要な役割を果たした」と付け加えた。
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