Netflixでも配信中のJTBCドラマ『Missナイト & Missデイ』は、Apinkのチョン・ウンジに与えられた新たな課題だった。
今作ではコメディとミステリースリラーの二つのジャンルが混ざり、日が昇ると50代の中年女性に変わる20代の就活生ミジンの物語が展開される。就活生と結婚・出産によってブランクが生まれた中年に対するメッセージが込められている。
この就活生ミジン役を務めたチョン・ウンジは、50代のミジン役の女優イ・ジョンウンとの2人1役を自然に演じなければならかった。二人三脚で一つになって走るように呼吸を合わせる必要があった。
この難しい課題を、チョン・ウンジは見事にやり遂げた。そして、“安心して見られる俳優”であることを再度証明した。
「世代を問わず、皆が共感できる物語が魅力的でした。笑うことも泣くこともできない状況をジョンウン先輩は可愛らしく、面白く表現されていました」と作品を振り返ったチョン・ウンジ。
続けて、「実は、私はミジンが少しじれったくて、上手く共感できませんでした。台本を見ながら『なぜだろう』と思ったのですが、周りに聞いてみると『ウンジにはもどかしく思えるかもしれないが、そういう人もいる』と言われ、理解しようと努力しました」と伝えた。
作中のミジンはやや消極的だ。長い間、公務員試験を準備していたことで萎縮したのが一つの理由だ。チョン・ウンジはミジンと実生活での自分との共通点を探そうとした。
彼女は「ミジンは不満が多いが、私も一人でぐちぐち言うときがあります」とし、「その特徴を大げさにしたのがミジンだと思いました」と分析した。
ドラマの最終回では、謎の呪いにかかったミジンがついに呪いから抜け出した。そして、50代のミジンであり、行方不明になった叔母のイム・スン(演者イ・ジョンウン)に夢で会って別れの挨拶をする。チョン・ウンジとイ・ジョンウンの2人が初めて向かい合うシーンだった。
チョン・ウンジは「一番やりたくなかったものの、一番待ち遠しいシーンでした」とし、「ジョンウン先輩の目を見ていたら涙があふれてしまいました。年配のミジンが若いミジンに話したことに涙が止まりませんでした。撮り終わってからはすっきりしました」と打ち明けた。
検事のケ・ジウン(演者チェ・ジニョク)とのロマンスも見事に描かれた。夜にしか会えない2人は曖昧な関係を続けていたが、ミジンの呪いが解けた後、彼女が公務員試験に合格し、検察庁で再会してからは恋人関係に発展した。
そんな2人の関係については、「撮影現場では兄妹のようだったので、ロマンスが続くか心配でした(笑)。最終話を見ると、お互いへの愛情がよく表れていると思いました。2人で『演技を頑張った』と褒め合いました」と笑いながら述べた。
チョン・ウンジは、ドラマ『応答せよ1997』を皮切りに『酒飲みな都会の女たち』『Missナイト & Missデイ』に至るまで、磨きのかかったコミカルな演技を披露してきた。
そんななか、ネット上ではチョ・ジョンソクとチョン・ウンジが兄妹を演じ、父親役はソン・ドンイル、母親役はラ・ミランであってほしいという意見が見られた。
これには「私もその投稿を読みました(笑)。『Missナイト & Missデイ』も現場で笑いながら撮影できたのが良かったんですよ。『酒飲みな都会の女たち』以降、恥じらいを捨てました。恥ずかしさがかなり減りました。勇気が出たのです。それに、ソン・ドンイル先輩と一緒なら、コミカルな演技をやらないわけにはいきません」と感想を話した。
2011年にガールズグループApinkのメンバーとしてデビューしたチョン・ウンジは、『応答せよ1997』以来、歌手活動と女優業を並行している。
彼女は、「普段、感情を直接的に表現する瞬間は多くないですが、撮影しながら心が癒されることが多かったです」とし、「準備はとても難しく、不安で先が見えないこともありますが、現場で楽しく撮影していると、演技ができて幸運だと感じます」と心の内を吐露した。
歌手活動に対する愛情も変わらない。チョン・ウンジは、「自分のソロよりApinkのアルバムが先に出てほしいです。ソロファンミーティングをしていると、Apinkとしてコンサートをしたいという思いが強まりました」と、PANDA(Apinkのファンネーム)に対する深い愛情を表わした。
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