麻薬常習投薬の疑いがかけられている俳優のユ・アインが1審で検察に懲役4年を求刑された。
7月24日午後、ソウル中央地裁・刑事合議25-1部は、麻薬類管理に関する法律違反の容疑で起訴されたユ・アインと知人チェ氏の1審続行公判を開いた。
この日、検察は被告人であるユ・アインに懲役4年と罰金200万ウォン(約22万円)、チェ氏に懲役4年を求刑した。ユ・アインには麻薬類管理法違反、大麻喫煙および教唆、証拠隠滅教唆、医療法違反、詐欺などの疑いがかけられている。
同日14時頃、ユ・アインが黒いスーツ姿で裁判所に出頭した。短く切った髪に、淡々とした表情で取材陣の問いに沈黙で答えた。
この日の裁判で検察側は、量刑理由について「被告人は国内で有名芸能人として財力と職業的優位を利用して医師たちをだまし、約5億ウォン(約5500万円)相当のお金をかけて常習的に医療用不法麻薬物を取得しており、閉鎖的な人的ネットワークを利用して海外で麻薬を吸入した」と指摘した。
続けて「有名芸能人として単純な映画俳優ではなく、所信ある発言をしてきたので、社会的な責任が重大であるが、証拠資料によると、被告人ユ・アインと知人チェ氏は社会的な影響力で自分たちの罪を覆い隠すことに忙しかった。罪質が極めて不良だ」と述べた。
それと共に「ユ・アインは社会的な影響力を利用して口止めを試み、知人たちを海外逃避させ、韓国の司法システムを軽視した」とし、ユ・アインに懲役4年と罰金200万ウォン、チェ氏に懲役4年を求刑した。
ユ・アインは、国家行政機関・食品医薬品安全処が麻薬類統合管理システムで異常な兆候を見せた51人を警察に捜査依頼したことで捕まった。簡易検査で大麻の陽性反応が出た彼は、精密検査を通じてケタミン、コカインなどが検出された。
検察は2023年10月、麻薬類管理に関する法律違反などの容疑で、ユ・アインを在宅起訴した。ユ・アインは2020年9月から2023年3月までソウル一帯の病院で美容施術のための睡眠麻酔を受けるとし、181回も医療用麻薬類を投薬した疑いをかけられた。
投薬量はプロポフォール9635.7ml、ミダゾラム567mg、ケタミン11.5ml、レミマゾラム200mgなどと調査された。
また、2021年5月から2023年8月まで他人名義で計44回にわたり、睡眠薬であるスティルノックスやザナックスを計1100錠余りも不法処方されて買い入れた疑惑も受けている。2023年1月には共犯4人とアメリカで大麻を喫煙し、他の人に喫煙を教唆した疑惑もある。
◇ユ・アイン プロフィール
1986年10月6日生まれ。本名オム・ホンシク、韓国・大邱(テグ)出身。2003年のドラマ『四捨五入』でAraの恋人役を演じ一躍有名に。デビューから1年でファンミーティングが開催されるほど異例の速さで人気を高めるが、芸能活動を一時休止。2006年から活動を再開し、様々なドラマや映画で助演を務める。2010年のドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』で強い存在感を発揮し、ドラマ『ファッション王』『チャン・オクチョン』『密会』、映画『ワンドゥギ』『ベテラン』『王の運命 -歴史を変えた八日間-』『バーニング 劇場版』『#生きている』などの話題作に出演した。
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