有名税の“王冠”があまりにも重いのだろうか。一般人にとんでもない腹いせをした韓国芸能人たちの活動にブレーキがかかった。
夫と離婚訴訟中の女優ファン・ジョンウムは一般女性を不倫女と名指しして訴えられ、ボーイズグループNCTのロンジュンは一般人を“サセン”(私生活まで脅かす過激ファン)と勘違いして電話番号をさらし叱咤された。
一時の誤った選択が大きな後遺症をもたらした。
ファン・ジョンウムは最近、名誉毀損の疑いで刑事告訴された。去る4月、夫とまったく関係のない女性を不倫相手と決めつけて非難し、謝罪に追い込まれてから2カ月後の出来事だ。
被害者側は、ファン・ジョンウムの要求によって和解金を半分に削ったが、合意書から「ファン・ジョンウムが名誉を棄損して侮辱したことについて認める」という内容が削除されており、むしろ被害者が「合意内容を破った場合、和解金の2倍を賠償しなければならない」という内容が含まれたことにより、告訴状を提出したと伝えられた。
これに対してファン・ジョンウムの所属事務所Y.ONEエンターテインメントは「和解金問題の調整ができなければ告訴するという内容を伝達された。代理人とのコミュニケーションに問題があったようだ。ファン・ジョンウムも間違った部分をすべて認識しており、うまく解決しようと努力している」と明らかにした。
NCTのメンバー、ロンジュンは最近、有料ファンコミュニケーションアプリ「bubble」を通じて、特定の電話番号を公開して批判を浴びた。その電話番号の所有者であるAさんをサセンと勘違いしたのだ。
その後、Aさんは口にできない暴言のメールを200通近く受け取ったという。Aさんは「電話をかけ間違えたのは私の過ちだが、事実確認ができていない一般人の番号を公開的なところで流出するのは正しいのか」とし、警察署に行ったと明らかにした。
これに対して所属事務所SMエンターテインメントは6月21日、「ロンジュンは軽率な行動を深く反省して悔いており、当社もアーティストの管理不足だった点を深く謝罪申し上げる。もう一度、被害者の方をはじめとする多くの方々にご心配をおかけして申し訳ない」と頭を下げた。
ロンジュンもまた「私の軽率な行動で被害を受けた方に申し訳ないと申し上げる」とし、「瞬間の判断力が大きくぼやけて誤った選択をしたようだ。私のせいで傷と被害を受けた方に、心より申し訳ない」と謝罪の意を伝えた。
なんの罪もない一般人を巻き込んだ韓国スターの行動には、多くの批判が集まっている。
◇ファン・ジョンウム プロフィール
1984年12月25日生まれ。2001年にK-POPガールズグループ「Sugar(シュガー)」でデビュー。2004年にSugarを脱退し、2005年のドラマ『ルル姫』をきっかけに演技を開始。2009年『明日に向かってハイキック』で大きな注目を集めた。以降、『ジャイアント』(2010)、『私の心が聞こえる?』(2011)、『ゴールデンタイム』(2012)、『キルミー・ヒールミー』『彼女はキレイだった』(2015)など、さまざまな作品活動を通じて演技力と人気を証明。2020年は『サンガプ屋台』や『あいつがそいつだ』で主演を務めた。
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